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水戸にアーティストインレジデンス 1室分の賃料で4室利用可能

来場を呼びかける「登利庄」の平松さん(左)と「Coelacanth」の佐藤さん

来場を呼びかける「登利庄」の平松さん(左)と「Coelacanth」の佐藤さん

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 ギャラリー併設型アーティストインレジデンス「平松さんのおかしなアパート」(水戸市城東)が8月、水戸に開設された。経営は登利庄(泉町)。

アパート外観 2階の4室をアーティストインレジデンスに

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 同施設は、同社が管理するアパートの2階4部屋を用いたアーティストインレジデンス。入居者は借りた4部屋を居住、作品制作、展示やワークショップなどの場として自由に利用できる。居住用の部屋以外は原状回復不要で、DIYでき、壁を抜いて1部屋にすることもできる。賃料は1部屋分の6万6,000円。

社長の平松良祟さんによると、「築30年ほどのアパートなので、ただの一般賃貸ではない形で使ってほしいと考えたのがきっかけ」だという。平松さんの思いを受け、リノベーション事業などを手がける「Coelacanth」(大洗町磯浜町)がプロデュースする。Coelacanth社長の佐藤穂奈美さんは「水戸は芸術館があって、市民会館がリニューアルしたという中で、文化やアートの文脈を生かせたら」と事業の構想について語った。

 現在、入居者を募集しており、8月22日、9月16日・17日に内覧会を開く。8月22日は茨城県在住の作家タナカカエデさんによる作品「ある部屋の記憶」を室内に展示。タナカカエデさんが過去に住んだ部屋をコピー用紙で転写するインスタレーション作品で、来場者は作品の中に足を踏み入れて鑑賞できる。9月16日・17日は同作品の展示に加え、佐藤さんが大洗で営むブックカフェ「BOOK & GEAR焚火(たき火)と本」(大洗町磯浜町)の出張営業や他の居室を使った展示とワークショップを予定。「入居時の自由な利用イメージを実際に見せることが狙い」だという。

地域に開いた形での内覧会の開催について、平松さんは「元はただのアパートだったものが地域の人が集まる場や楽しむ場になることを、アパートの前でコーヒーを振る舞ったりしながら表現できれば。顔を見せて雰囲気を感じてもらえるアクションを重ねていきたい」とイメージを語り、佐藤さんは「アートは日常をちょっと豊かにするもの。ただ少しとっつきにくいところもあるので、なるべく地域に開くことで循環を生んでいきたい。地域の人にも、これを機にアートに触れてみたいという人にもぜひ来てほしい」とも。

開催時間は10時~16時(9月16日・17日は17時まで)。内覧・作品鑑賞は無料。事前予約不要。

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