「100年先も豊かに暮らせる海・街をつくる。」という理念を掲げ、阿字ヶ浦を拠点に活動しているイバフォルニア・プロジェクトが10月28日・29日、阿字ヶ浦海岸でマーケットを開く。
「海岸で過ごす生活を当たり前にしたい」と願う地元有志らが2018(平成30)年に立ち上げた同プロジェクト。カリフォルニアの海岸のような、自由で幸せあふれる活気のある海岸、海沿いの街にするための施策として2019年から海岸でのマーケットを開いている。
6月に開いたマーケットでは約50店が出店し、キッチンカーやハンドメードショップのほか、古着を扱う店やヨガなどのリラクセーションを提供する団体も集まった。これまでの開催も含めて出展者は地元の事業者が多く、「参加者全員で創り上げるマーケット」を目指している。
同プロジェクトのマーケット全体統括の戸板咲紀さんは、プロジェクト参加のきっかけについて、「コロナ禍でやることがなく、実家に帰ってきたときに、この団体と出合った。新しい人や意見を否定から入らず、受け入れるという温かさに魅力を感じた。もともと海を身近に感じるような生活をしていなかったが、この人たちとなら活動したいと思えた」と振り返る。
今回のマーケットについて、「あくまでも地元の人の生活の豊かさを向上していくためで、観光客向けではないが、私たちは海を憩いの場として日常に溶け込むことを目標にしているため、マーケットを通じて『海岸で時間を過ごしてみよう』という選択肢が増えれば」と思いを口にする。
同海岸エリアでコワーキングスペースも運営する同プロジェクト。今後については、「創設メンバーの実績に甘えず、コミュニティーカフェやマリンアクティビティーの体験会など新しいことにチャレンジしていきたい」と意気込む。