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水戸の駅弁「常陸牛牛べん」、JR東日本「駅弁味の陣」で盛付賞受賞

(左から)表彰状とトロフィーを手にする「しまだフーズ」島田俊男会長とJR東日本水戸支社の池澤茂地域共創部長

(左から)表彰状とトロフィーを手にする「しまだフーズ」島田俊男会長とJR東日本水戸支社の池澤茂地域共創部長

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 「駅弁味の陣2023」の結果が12月18日に発表され、水戸の「しまだフーズ」が手がける駅弁「常陸牛牛べん」が「盛付賞」を受賞した。JR東日本水戸支社で2月1日、表彰式が行われた。

受賞した「常陸牛牛べん」

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 駅弁味の陣は「地域の特色を生かした駅弁を通して、地域活性化を推進すること」を目的に、JR東日本が2012(平成24)年から行っている。12回目を迎える今年は、管内の1都16県と東日本エリア外9県から59品がエントリー。インターネットで10月~11月に投票を受け付け、1万1,437票の投票があった。最高賞の「駅弁大将軍」をはじめ14賞を決定した。茨城県内の事業者としての受賞は2015(平成27)年の「掛け紙賞」受賞した「万年屋(大洗町)」に次ぎ2回目。

 表彰式には「しまだフーズ」(水戸市住吉町)会長の島田俊男さんが出席。島田さんによると、同駅弁は2011(平成23)年に販売を始めたもので、今年で販売開始から約12年となる。常陸牛を茨城県内のしょうゆなどを使い甘辛く味付けしたもので、「牛肉でもくどくなく、年配の方でも食べやすいのが特徴」だという。

 島田さんによると、同駅弁をJR東日本水戸支社にプレゼンで持ち込んだのは東日本大震災発生当日だったという。「『この弁当で行こう』と明日から製造を始めるタイミングでの震災だった。その後、約半年、販売を見送ったので今回の受賞は感慨深い」と目を細める。以来、同駅弁は時代の変化に合わせた味付けなどの調整を行いながら現在まで販売を続けるロングヒット商品となった。

 盛付賞は、ネット投票の結果、最も「盛り付け」の評価が高かった駅弁に与えられる。島田さんは「駅弁は全国に配送されるものなので、衛生管理が重要。この駅弁も一度は何か受賞できればと思っていたので、率直にうれしい。商品開発は若手が頑張っているので、自信を持つきっかけにもなったはず」と話し、「時代の流れに合わせた内容も踏まえ、旅に出た時の楽しみの一つとなるような弁当作りをしていきたい」と意気込みを新たにする。

 価格は1,250円。水戸駅のほか、勝田駅、東京駅、駅弁イベントなどで販売する。

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