国営ひたち海浜公園(ひたちなか市馬渡大沼)で現在、約3400株のバラが見頃を迎えている。
常陸ローズガーデン(2024年5月12日撮影、写真提供=国営ひたち海浜公園)
バラはバラ科バラ属で、原種が北半球に広く分布する常緑または落葉低木。同園広報担当者によると、品種数は全世界で約3万種以上といわれ、多様な花色・花形・香りが魅力の園芸品種のおおもとは、おおむね8品種の原種バラとされている。
同園の「常陸ローズガーデン」では、約120品種、3400株を植栽。同園では、太平洋側の南限として茨城県に自生する原種バラの一つ「ハマナス」1600株を植栽している。
常陸ローズガーデンは、大観覧車から眺めると全体が大きな一輪のバラとして浮かび上がるデザインの「ローズレリーフガーデン」、科学万博つくば85から継承した赤いラバグルート、白いアイスバーグを植栽した「リラクゼーションガーデン」、1600株のハマナスを植栽する「ハマナスの思い出ガーデン」の3つのゾーンで構成。小さな子どもや車いす利用者でも間近にバラを楽しめるよう、バラの背丈が低くなるよう工夫を凝らす。
担当者は「『ローズレリーフガーデン』の花模様の中心には、次世代につなぐという思いが込められた『希望』という品種や、濃いアプリコット色から輝くようなオレンジ色に変わる『万葉』、花弁の先がツンととがる『シェラザード』、香り豊かな「ピンクパンサー」など、色・形・香りのバラエティー豊かな品種がある」と説明する。
同園のバラには早咲き・中咲き・遅咲き性がある。今年は、昨年より4日遅れの5月15日に見頃を迎えた。同園広報担当者によると、全体としては5月29日ごろまで、遅咲き性のバラは6月上旬まで楽しめる見込みだという。
開園時間は9時30分~17時。入園料は、高校生以上=450円、65歳以上=210円、中学生以下無料。