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水戸ホーリーホック、ソーラーシェアリング事業参入 GXに取り組む

事業発表イベント後半に行われたパネルディスカッションの様子(左から辻井さん、萩谷さん、石川さん、田島さん、水戸ホーリーホックGM西村卓朗さん)

事業発表イベント後半に行われたパネルディスカッションの様子(左から辻井さん、萩谷さん、石川さん、田島さん、水戸ホーリーホックGM西村卓朗さん)

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 サッカーJ2「水戸ホーリーホック」が、農地の太陽光発電を利用したソーラーシェアリングから成る新規事業「GXプロジェクト」へ参入する。水戸市民会館(水戸市泉町)で5月15日、気候変動に関するパネルディスカッションを含むイベントで発表した。

事業について発表するプロジェクトリーダーの瀬田さん

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 同クラブが、カーボンニュートラルや温室効果ガス削減のための活動「グリーントランスフォーメーション(GX)」に向けた取り組みの一環として、Jリーグクラブとして初の「ソーラーシェアリング」を行うことを発表。ソーラーシェアリングとは、農地にソーラーパネルを設置し農業と太陽光発電を両立させるもの。今回の計画では、同クラブのホームタウン城里町の農場で太陽光発電を行い、作られた電気は農業用に自家消費するほか、小売事業者を通じて地域へ販売するという。営農では有機農業を行い、1年目は大豆の栽培と大豆コーヒーの生産を計画。同プロジェクトでは、ソーラーシェアリング推進する「TERRA」(千葉県匝瑳市)が事業をサポートし、藤棚式と垂直式のパネルを設置予定。前者は昼間、後者は朝夕の発電量が大きく、これについて同プロジェクトリーダーの瀬田元吾さんは「これから導入を考える人にとって一つの事例やエビデンスになれば」と話す。

 同イベントでは、同プロジェクトをモチーフに造語「新芽三役」をコンセプトとしたサードユニホームも発表し、高岸憲伸選手が着用して登壇した。続くパネルディスカッションでは、Jリーグ執行役員の辻井隆行さん、元サッカー日本代表で自身も農場を経営する石川直宏さん、同クラブと大豆ミートバーガーの開発をした経験がある田島修太さん(中学1年)ら5人の登壇者が、気候変動や環境問題をテーマに議論を交わした。登壇したJA茨城県中央会の萩谷茂さんは「ホーリーホックが、有機農業やソーラーシェアリングといった取り組みを正しく実践するロールモデルになってくれれば、地域や社会へいい影響が広がっていくのでは」と期待を寄せる。

 同クラブは「この取り組みに賛同してくれる仲間を増やしながら、地域におけるプラットフォームとしての役割を最大限生かして、地域の人の考え方や生活を変える取り組みにつなげていきたい」としている。

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