アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町磯浜町)が現在、学習と休暇を組み合わせた「ラーケーション特割」を行っている。
「ラーケーション」は、「Learning(学習)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせた造語で、体験的・探究的な活動を通じて新しい学びを推進する制度。茨城県では本年度から県内の高校や中学校などに導入した。児童生徒は年間最大5日間、学校に登校せず校外体験活動を行うことができる。
同施設では7月1日から「ラーケーション特割」として、新たなサービスを始めた。料金は、平日限定で入場料金を通常の半額に設定する。大人(高校生含む)が2,300円から1,150円に、小中学生が1,100円から550円に割引する。児童生徒1人につき保護者1人適用。特割利用の際窓口で必要となる「ラーケーション特割申込書」は同施設ホームページでダウンロード配布する。
同施設経営企画課の和田真憲さんは「水族館ならではの学習機会を提供している。日本一の飼育種類数を誇るサメ類の展示をはじめ、生き物の生態を解説するプログラムを毎日開催している」と話す。
「飼育生物の繁殖や地元の海を中心とした調査結果、環境保全の取り組みなどを映像や解説パネルで紹介しており、茨城の海から世界の海、河川に生息する生き物や自然環境について幅広く学ぶことができる」とも。
有料の特別プログラムとして、「バックヤードツアー」も用意。飼育員の解説付きで水族館の裏側を見学できる。「子どもから大人まで楽しめる。平日は比較的参加しやすいため、ラーケーションに適したプログラムとなっている」と和田さん。