無心塾飯島道場(水戸市見川)と小川道場(神奈川県茅ヶ崎市)で柔道を学ぶ地元の子どもたちが9月15日、野口ライス(茨城町木部)で農業体験を行った。
体験に参加したのは、前日に水戸市で行われた無心塾飯島道場主催の「秋季柔道教室・強化錬成会」に参加した柔道生のうち、同道場と小川道場に通う地元の児童生徒60人。
野口ライスに到着した道場生は、はじめに同社の工場見学を行った。説明を聞いた後、柔道・バルセロナオリンピック銀メダリストで元プロ格闘家、現「小川道場」道場長の小川直也さんと一緒に、30キロの玄米が入った米袋を持ち上げる体験を行った。道場生たちは「重くて持てない」などと言いながら、かわるがわるチャレンジした。
見学後は今年5月に道場生らが田植えをした水田に場所を移し、稲刈り体験を行った。中学生が鎌を使って稲刈りを行い、小学生は刈り取った稲をまとめて「おだがけ」を行った。小学校低学年の子どもたちには稲をまとめてワラで結ぶ作業は難しく、中学生が手を貸し協力する様子も見られた。
稲刈りの指導を行ったのは、「野口ライス」代表で無心塾指導者の野口裕司さんと野口さんの家族や親戚、知人など。「今年は品質のよい米ができた」と笑顔を見せ、汗を拭いながら道場生の作業をサポートした。
稲刈りとおだがけを終えた道場生たちは、暑さの中、疲れも見せずに水田の隣にある栗林で栗拾いを楽しんだ。
無心塾飯島道場指導部長・監督の長島宏幸さんは「今日は農業体験。農業と触れ合う企画は野口ライスと一緒に10年以上前から続けている。子どもたちには柔道だけでなく、農業体験や交流を通して大切なことを学んでほしい」と笑顔を見せる。