
ブックカフェ「St. Elmo’s Cafe(セントエルモス カフェ)」が5月20日、大洗町の永町商店街にオープンした。
入り口正面のシェア本棚には長岡さんが元気づけられたり励まされたりしたという本を並べる
同店のコンセプトは「コーヒーと読書で自分時間」。一人でゆっくりしたい人に向けた空間を提供する。席数は、カウンター席とソファ席合わせて12席。店内には「シェア本棚」をはじめ、無料Wi-Fiと電源を備える。滞在時間の制限はなく、体勢を変えて本を読みたい人は席の移動もできる。
店主の長岡憲一さんは日立市出身。進学で上京後、都内でホテル関連の企業に就職。その後Uターンし、ブライダルやレストラン業界で経験を積んだ。定年を目前に、生涯働き続けたいとの思いからカフェ出店を決意。これまでの接客経験と本が好きだったことに加え、大洗町の自然環境に魅力を感じたことから、同所に店を構えた。
長岡さんは「幼い頃から本好きで、それ以上に本屋が好きで通っていた。好奇心をかき立てられ、ワクワクする気持ちと同時に落ち着きを感じる魅力的な場所だった」と振り返る。「読書環境については長年課題を感じ、家では誘惑があって集中できずカフェでも話し声で落ち着かない。一人でゆっくりと本と向き合う場所があればいいのにと思い、開店を決意した」と話す。
メニューは、ハンドドリップコーヒー(500円)、お代わり自由のフリーコーヒー(800円)をはじめ、ソフトドリンク(400円~)、ノンアルコールカクテル(600円~)、ビール、カクテルなどアルコール類(650円~)、手作りプリン(450円)、カレーライス(900円)、ビーフカレードリア(1,000円)を用意する。
店名は長岡さんが好きだという1980年代に製作・上映されたアメリカの青春映画「セントエルモスファイヤー」から名付けた。映画の中で出てくる主人公たちが集まる店のように「家でもなく、学校や職場でもない居場所『サードプレイス』になれば」と長岡さん。「会社帰りにも立ち寄ってもらえるように営業時間を長くした。体力が続く限り頑張りたい」とも。
営業時間は10時~21時。水曜定休。駐車場は3台分用意する。