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茨城町地域おこし協力隊が連続体験講座 常陸秋そばの栽培からそば打ちまで

(左から)常陸秋そば作りの指導をする大月誠さん、体験講座を主催する茨城町地域おこし協力隊の中地朝子さん、そば作りが盛んな旧水府村(現常陸太田市)出身の大月文子さん、今年も講座に協力する亀山順子さん

(左から)常陸秋そば作りの指導をする大月誠さん、体験講座を主催する茨城町地域おこし協力隊の中地朝子さん、そば作りが盛んな旧水府村(現常陸太田市)出身の大月文子さん、今年も講座に協力する亀山順子さん

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 茨城町地域おこし協力隊の中地朝子さんが現在、連続体験講座「農と食の体験in茨城町」を開いている。

体験講座に参加を呼びかける中地さん(写真提供=茨城町)

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 昨年は同講座で大豆を育て、みそ作りを行った。今年は同町下石崎地区の畑で常陸秋そばをメインに秋冬野菜を栽培するほか、収穫体験を行う。講座は全5回で、そばの種まき、栽培、刈り取り、脱穀を行い、最終回はそば打ちをして食べるまでを体験する。

 そば作り講座の開講は、中地さんが同町小鶴地区の大月誠さん・文子さん夫妻に誘われて「そば作り」行事に参加したことがきっかけ。中地さんは「とても魅力的だと感じ、『常陸秋そば』という茨城県ならではの作物を扱う講座として、地区の人だけでなく、いろんな人に参加してもらいたいとの思いから企画した。そばは日本に昔からある穀物で、荒れた土地でも育ち、機械を使わず手作業で全工程ができる」と話す。8月に開催した第1回では、そばの種まきを行った。

 そば作り指導は大月さん夫妻が担当する。昨年、講座運営を手伝ったという下石崎地区の亀山順子さんも「協力隊として頑張っている中地さんを応援したい」と、協力メンバーとして参加する。

 次回9月21日は土寄せとそばの花見、中地さんが育てた野菜などでピザ作りを行い、大谷石のピザ窯で焼く。10月25日はそばの刈り取りやおだがけを行うほか、畑の枝豆を収穫し、その場でゆでて食べる。11月15日はそばの脱穀を行うほか、羽釜でご飯を炊き、豚汁を作って食べる。12月14日の最終回では、そば打ちをしてみんなでそばを食べるほか、うどん作りも行う。

 調理は、中地さんが8月にオープンしたテイクアウトカフェ「カフェスタンド広浦」(下石崎)で行う。

 中地さんは「いろんな作物に触れて『自分の食べているものがどんな過程を経てできているか』ということを知り、自然と人に感謝する気持ちを持ってほしい。農に触れてみたい、子どもに農業を触れさせたいと思う人に参加してもらえたら」と呼びかける。

 体験講座は茨城町ホームページの応募フォームで受け付ける。締め切りは開催日の1週間前まで。定員は各回20人。参加費(講座1回分)は、大人=2,500円、子ども(小・中学生)=1,200円、未就学児無料(以上、昼食付き)。

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