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水戸エクセルと専門学生がコラボ 空間デザインで秋を演出

コラボディスプレーを担当した滝田みのりさん(左)、安美咲さん(右)

コラボディスプレーを担当した滝田みのりさん(左)、安美咲さん(右)

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 専門学校「文化デザイナー学院」(水戸市泉町)の学生による「秋の装い」をテーマにした展示が現在、水戸駅ビル「エクセル」(水戸市宮町)本館2階の正面入り口で行われている。

水戸エクセル2階正面玄関で展示されるディスプレー。左が滝田さんの作品、右が安さんの作品

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 同館による地域連携事業の一環として、同校ファッションビジネス学科の2年生が、商品陳列により購買を促すビジュアルマーチャンダイジングを実践する機会として企画した。今年春に同館から参加学生へ「ターゲットは20代女性、テーマは『ワクワク楽しい秋の装い』」と要望が伝えられ、一人ずつコーディネートや空間デザインを考え模型を製作。その後、7月に行われた選考会で同館と同校の関係者にプレゼンテーションを行い、選ばれた2人の作品が実際に展示された。展示には同館内のアパレルや雑貨など14店が協力し、商品提供を行った。

 今回選考会で選ばれたのは、ひたちなか市出身の安美咲さんと鉾田市出身の滝田みのりさん。安さんは「オレンジ色や赤色で秋とハロウィーンを表現した。整えすぎず、あえて情報量を多くし、自分の好きなものを発見してもらう空間づくりを提案した」と話す。企画を担当した同館営業部の対馬彩乃さんは「館内のさまざまな店舗の商品を使い訴求力が高く、それでいてまとまりを失っていないところが魅力的」と評価する。

 滝田さんは、働く人と学生を想定した2つのコーディネートを提案。「水戸には銀杏坂や歴史館のように紅葉で秋を感じられる場所があるが、家から職場や学校まで往復するばかりの人もいると思う。ちりばめた落ち葉や小物から、駅ビルでも秋を感じてもらえたら」と話す。同館地域事業部の正木佳帆さんは「地域性やターゲットの属性を丁寧に分析している。自動ドアの開閉時に風で揺れることを想定したビーズカーテンなど、場所の特性を生かす視点にも感動した」と話す。

 安さんは「展示準備には選考会で選ばれなかったクラスメートも協力した。自分のやりたいことをみんなに伝えるのが難しく不安だったが、友人たちのおかげでいい作品になった。たくさんの人に見にきてほしいと自分から伝えている」と笑顔を見せる。滝田さんは「自分の好きな空間づくりを実際に形にできてうれしい。多くの人の目に触れることもあり、責任感を持って先生や友人たちと納得のいく空間づくりに取り組めた」と振り返る。正木さんは「今後も地域の学校と連携して学びの機会を作り、当館ならではの取り組みをしていきたい」と話す。

 営業時間は10時~20時。10月20日まで。

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