東日本大震災から1週間が経過した3月18日、水戸市内では多くの小学校で卒業式が行われた。水戸公衆放送は地震発生時刻に市民に黙とうを呼び掛けるなど、市民それそれが震災から1週間の新たなスタートを誓った。
順調に復興が進む水戸に比べ、隣接するひたちなか市、大洗町などは依然として水道が復旧しておらず、市民生活は疲労の色がにじむ。
津波で大きな被害の出たひたちなか市のおさかな市場は岸壁が崩れ、道路上に散乱した資材の整理などに追われている。大洗町では夏場海水浴客でにぎわうサンビーチが地震で出たゴミの置き場となり、砂浜が被災家庭から出た家財用具やゴミに埋め尽くされている。
水戸市とひたちなか市を結ぶ那珂川に架かる湊大橋、勝田橋が不通で、交通に支障を生じている。相変わらずガソリンスタンドには長い列ができ、市民の足が確保できないのが現状。
地震発生以来、全線で運転を見合わせているひたちなか海浜鉄道は19日から、代行バスの運行を始める。湊線駅付近に臨時バス停を設け、バスによる代行輸送を行う。