水戸芸術館を舞台にした映画を製作-市民ボランティアも参加

映画「学芸員Aの最後の仕事」を製作するNadegata Instant Party(ナデガタ・インスタント・パーティ・中崎透+山城大督+野田智子) (c)ANZAI

映画「学芸員Aの最後の仕事」を製作するNadegata Instant Party(ナデガタ・インスタント・パーティ・中崎透+山城大督+野田智子) (c)ANZAI

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 水戸芸術館現代美術センター(水戸市五軒町1)は6月20日、映画「学芸員Aの最後の仕事」の製作発表会と映画製作スタッフ募集説明会を開催し、約60人の市民が参加した。

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 同作品はNadegata Instant Party(ナデガタ・インスタント・パーティ・中崎透+山城大督+野田智子)によるアートプロジェクトの一環。コメディータッチのミステリー映画「学芸員Aの最後の仕事」を、水戸を舞台に撮影し、同館の「現代美術も楽勝よ。展」(8月29日~10月12日)会場で上映する試み。キャストやスタッフを市民ボランティアとして一般から募集した。映画の製作から展示までが一連のプロジェクトとなっている。

 ナデガタ・インスタント・パーティは中崎透さん、山城大督さん、野田智子さんにより結成されたアーティストユニット。これまでのプロジェクトに、天井からぶら下がったバナナをとるために、訪れた観客を巻き込みギャラリーの床を70センチ高くする「インストールパーティー」(TOTAN GALLERY、2007、東京)や、広島市吉島地区の住宅街にカップル限定のデートコースを作成する「ブギウギインストールデート」(旧中工場アートプロジェクト、2007、広島)、架空に想定した4カ月間のワークショップを、まるで実在したかのように10日間で作り上げたフィクションドキュメンタリー映画&エキシビション「パラレルスクール」(アーカス・スタジオ、2008、東京)がある。

 「水戸は人と人が顔を合わせて繋がるのに、とても良いサイズの街。『映画をつくる』-この言葉によって集まったいろいろな人たちと一緒に、水戸を舞台に、ここでしか作れない作品をつくりたい。水戸芸術館が20年間培った文化や人や地域のつながりをスクリーンに映し出せれば」と同メンバー。

 「(ボランティアは)撮影部、制作部、美術部、衣装部などに分かれて動きはじめた。みんな沸々と熱いものが込み上げているよう」(同館広報の大菅さん)

撮影は7月10日から19日までを予定。現在、19日に行われる千波湖での撮影エキストラ300人を募集している。

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