茨城県那珂市の瓜連地区に劇場「あまや座」の開設を目指すクラウドファンディング「茨城県北に映画館・劇場を!活気ある街を新たな発想で再興!」の支援者数が180人を突破し、支援金額が当初目標の200万円を優に超える310万円余りに達した。
支援を呼び掛ける市民グループ「カミスガプロジェクト」は2011年に設立。那珂市の上菅谷駅前に商店街をつくることを目的に活動している。通常は、隔月第1日曜にイベントを開催し、毎回2万人近くを動員。同時に、KFC(カミスガフィルムクリエイト)として今までに地元茨城に根ざした映画5本を製作・上映している。
今回のプロジェクトは、同団体で代表理事を務める菊池一俊さんと監督の大内靖さんらが、映画・音楽・寄席・演劇など、芸術娯楽が楽しめ気軽に集える場所を作ろうと企画。地域の人たちが文化や娯楽を楽しみ、自らが発信するための基地を目指す。「ここが県北の文化の中心、娯楽の中心となって、過疎化、少子高齢化と嘆くばかりの県北地域が活気づけば」と菊池さん。
集めた資金は、施設開設代や設備機材、運営初動費などに使われる。現在すでに必要機材、備品などの手配を少しずつ進め、2月末のオープンを予定する。
大内さんは、「映画・音楽・寄席・演劇などの芸術娯楽。そうした文化が根付いた場所は人が元気である場所。若手の育成、芸術文化の新しい発想・発信の場にもなれば」とクラウドファンディングへの参加を呼び掛ける。
クラウドファンディングは1月30日まで。