水戸駅ビルにあるエクセルホール(茨城県水戸市宮町1)で6月2日、日立市出身のバンド「THE SALA(ザ・セイラ)」がセカンドミニアルバム「MARCH」のリリースを記念したインストアイベントを開いた。
ザ・セイラは2011年3月、「形が絆というならば何も残らない愛をあげよう」をコンセプトにEmikoさん、Kouheiさん、nakamuさん、Hirokiさんが結成した4人組ロックバンド。バンド名の由来は、優しさと誇りで世界を変えるイギリスの文学小説「小公女セイラ」の主人公・セイラとバンドが描くライブの思想が近かったことから。「ロック×アイリッシュ×ゴスペル」という音楽性を掲げ、復興支援の一環で東日本大震災復興祈願野外フェス「PLACE」を主催するなど幅広い活動を行っている。
アルバムについて、「大軍を率いて革命的な勝利を収めた中世フランスのジャンヌダルクの大行進のようなアルバム。平成のジャンヌダルクがイメージで、マーケティングやジャンルでなく心で聴くもの」とnakamuさん。Emikoさんは、「応援してくれる人たちへ恩返しをしたいという気持ちを込めて作った。その制作の中で、恩返しのつもりが自分たちが常に支えられているんだと再確認した」と振り返る。
当日は、アルバムに収録された「Joan of Arc」「PLACE」など全6曲を披露。来場したファンや家族連れは、ステージからフロアに降りたメンバーとハイタッチしたり、踊ったりしながら一体となって楽しんだ。ボーカルを務めるEmikoさんは、「大変なことも多いと思う。悲しくなった時に思い出してもらえたら。自分たちが頑張る姿を見て、一緒に笑って一緒に頑張っていきたい」と締めくくった。
那珂市から家族と来たという小学2年生の男児2人は「こんなに近い距離で演奏を聴いたのは初めてでドキドキした」「かっこよくてすごかった」と興奮気味に語った。
同バンドは今年秋ごろから、アメリカを皮切りに世界196カ国を回る世界ツアーを予定する。