水戸市出身のシンガー・ソングライター藤井ケイイチさんが7月1日、茨城県民文化センター(水戸市千波町東久保)で復帰を記念したコンサート「元気でやってます!!藤井ケイイチ with Friends ~2年越しの約束~」を開く。
藤井さんは、2012年に2人組ユニットを結成。ラブソングや応援ソングを制作し、水戸市を中心に活動していた。2015年ごろからソロ活動も始め、目標であった茨城県民文化センターのワンマンライブを控えた2016年5月、自動車事故で生死をさまよい、コンサートはキャンセル。音楽活動を休止した。一命を取りとめたものの、記憶障がいや遂行障がいを含む「高次脳機能障がい」を患い、葛藤と戸惑いの日々を過ごしたという。そんな中、音楽仲間や家族の勧めから音楽療法を開始。かつての自身の曲を新たに覚え直すなど、リハビリを続けること2年。障がいを隠すのではなく、歌を歌うという活動を通し、障がいへの理解を広めたいと再びステージに立つ。
当日は、「NPO法人RAINBOW茨城」会長の滑川友理さんと演奏を支えるサポートメンバーで中学からの同級生だという飯島恵美さんを交え、「見えない障がい」をテーマに、事故後の2年間をどう乗り越えたかについてトークショーを行う。藤井さんの活動に共感し集まった「Ayaka Rosy Muto」さん、「RazorbAck」さん、「すいたんすいこう」さんらによる演奏やお笑いライブも行う。
藤井さんは「高次脳機能障がいは『見えない障がい』と言われている。これが今の自分で、自分がこうした活動をすることで、同じ障がいを持つ人や家族を元気づけたい、勇気づけたい。今後も音楽を通して理解を広めていきたい」と先を見据える。
16時開場、17時開演。料金は、一般前売り2,000円、当日2,500円、小学生以下無料。障がい者手帳提示で本人と付き添い1人まで無料。