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水戸にアートギャラリー 商業空間をアート空間に、見どころは「まちそのもの」

作品「あな」から顔をのぞかせる雨宮庸介さん(左)、右手前から水戸市長の高橋靖さん、元・水戸芸術館の窪田研二さん、「ARTS ISOZAKI」代表の磯崎寛也さん

作品「あな」から顔をのぞかせる雨宮庸介さん(左)、右手前から水戸市長の高橋靖さん、元・水戸芸術館の窪田研二さん、「ARTS ISOZAKI」代表の磯崎寛也さん

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 水戸に9月16日、アートギャラリー「ARTS ISOZAKI」(水戸市三の丸1)がオープンした。

雨宮庸介さんの作品「りんごと手」

 雑居ビルをリノベーションし、エントランスにシャッターを残しながらも、シャープな印象に仕上げた内観が特徴。手掛けたのは、芸術活動を長年続ける磯崎寛也さん。「シャッターが閉まっている水戸の中心市街地で街を盛り上げたい」と、商業空間をアート空間として活用。水戸の街なかから、国内外のアーティスト紹介や作品、パフォーマンスなどの幅広い表現で芸術発信をすることで、文化振興やにぎわい創出を目指す。

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 「こけら落とし」として、同日から11月11日まで、水戸市出身で現在ベルリンを拠点に活動する現代芸術家・雨宮庸介さんの個展「あ、あな、あなた」を開催。雨宮さんは1975(昭和50)年生まれ。18歳から本格的な芸術活動を始め、彫刻や映像インスタレーション、パフォーマンスのほか、国内外で個展を開くなど精力的に活動。3314年までのプロジェクト「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」などを展開している。

 ギャラリー内では、実物大のリンゴを模した彫刻をはじめ、10日間かけ制作した「物事の境界線とは一体何か」「本物か偽物か」といった物事の境界線の再考を迫る作品5点を展示する。

 雨宮さんは「ピカピカの何かにするのではなく、この古いビルを生かしたありのままの水戸を肯定したいと思った」と制作への思いを語り、「一番の見どころは、ギャラリー内からシャッターの穴を通して見える水戸のまちそのもの。水戸の全部が役者で、魅力」とほほ笑む。磯崎さんは「水戸の中心からアートを通して、ネガティブからポジティブへ。風穴を空けていけたら」と期待を寄せる。

 開廊時間は15時~18時。

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