同プロジェクトへの参画はプロスポーツクラブとして初の試みとなり、今後、県立カシマサッカースタジアムやクラブ施設などで使用した廃食用油を持続可能な航空燃料「SAF(サフ)」製造の原料として供給し、持続可能な社会実現に貢献していきます。
「Fry to Fly Project」および「SAF(サフ)」とは
「Fry to Fly Project」は、家庭や店舗などで発生する廃食用油を利活用して航空機が飛ぶ世界を実現するためのプロジェクトです。185の企業、自治体、団体(2024年12月19日時点)が参画し、廃食用油が資源として回収されるための環境づくりや脱炭素化に向けた資源循環の促進を目指しています。
また、「SAF」とは「Sustainable Aviation Fuel」の頭文字をとったもので、持続可能な航空燃料を意味します。廃食用油やバイオマスを航空燃料の原料に使用することで、従来の化石燃料に比べてCO2排出を大幅に削減できる次世代エネルギー資源となります。航空業界ではSAFの導入がカーボンニュートラル実現を目指す取り組みとして、世界的に注目されています。
アントラーズは茨城県鹿行地域の活動区域が国際空港に近接しており、地域密着型クラブの社会貢献活動としてSAF分野との親和性に着目しました。プロスポーツクラブでは初となる「Fry to Fly Project」への参画を通じて、県立カシマサッカースタジアムやクラブ施設で発生する廃食用油を利活用し、持続可能な社会のモデルケースとなることを目指していきます。
■「Fry to Fly Project」について
https://www.jgc.com/jp/esg-hsse/initiative/fry-to-fly/
町田戦(12/8)よりスタジアムでの廃食用油回収を開始
2024年7月からはトップチーム選手寮となる雄飛寮とユース選手たちが生活するアカデミーハウス、9月からはトップチーム選手が食事を摂るクラブハウスカフェテリアで廃食用油の試験回収を進めてきました。12月8日(日)の2024明治安田J1リーグ第38節 FC町田ゼルビア戦ではホームゲームで初めて、スタジアム売店で発生する廃食用油の回収を開始しました。
今後、近隣空港へ安定的にSAFの供給ができるよう、廃食用油の回収量を増加させていきます。将来的には、ホームタウン近隣の空港から発着する航空機への継続的な給油に加え、選手の国内外遠征時に使用する航空機へのSAF供給にもつなげていく計画です。クラブ全体で地域の環境、社会の未来に貢献すべく、サステナブルな価値を生み出す活動を推進していきます。