世界中の人が気軽に宇宙開発に参加できる世界を目指すスペースエントリー株式会社(本社:茨城県つくば市、代表取締役 CEO:熊谷亮一、以下スペースエントリー)は2024年10月、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)による技術提供方式による入札(RFP)「きぼう」自動実験システム(GEMPAK)の開発に関する業務において3件の契約相手方として選定されたことをお知らせします。
受託した3件の内容は以下の通りです。
契約件名:「きぼう」自動実験システム(GEMPAK)の開発
1. システムインテグレーション・安全審査対応支援
2. システム系開発
6. ミッション機器系開発
選定結果はこちら:https://stage.tksc.jaxa.jp/compe/tec-p/FY2024-0255.pdf
■本開発の背景と「きぼう」自動実験システム(GEMPAK)について
現在、有人宇宙分野においては、宇宙飛行士が複雑・高度化する軌道上作業に対して、限りあるクルーリソースを効率的に活用できるよう、各ミッションにおけるクルー作業の最小化が求められています。そのため、宇宙環境における実験については、昨今地上の産業界・学術界において成長が著しい分野である遠隔化・自動化・自律化技術の活用が期待されています。
また、我が国は、2030 年まで国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟を運用継続することとしており、2022年11月に文部科学省より示された「ISSを含む地球低軌道活動の在り方について」(提言)においても、「遠隔化・自動化・自律化等の機能向上の取組による、効率的・効果的で持続性の高い宇宙環境利用の実現」が期待されています。
このような状況に対して、JAXA 有人宇宙技術部門宇宙環境利用推進センターでは、ロボットアームと実験に必要な封入環境を組み合わせたISS・「きぼう」船内で運用する自動実験システム(GEMPAK)の開発が進められています。このシステムは、小動物飼育ミッションにおける操作を主テーマとし、発展の著しい遠隔化・自動化・自律化技術を活用することで、研究者や利用者が自ら操作できる効率的・効果的な宇宙実験・利用の機会構築を目指しています。
■本開発においてスペースエントリーに期待される役割
スペースエントリーは現在、遠隔操作用宇宙ロボットの開発を進めており、一般の方に向けて宇宙ロボットを使った体験を提供できるよう取り組みを進めています。そのため、ロボットの自動化について多角的に開発に取り組む必要があり、遠隔操作技術を活用した宇宙産業の発展を目指すため、この度の公募に応募しました。
スペースエントリーのメンバーは、これまで「きぼう」の装置開発や装置運用、ユーザーインテグレーション等を行って参りました。本業務においては、これらの知見や経験を発揮しながら、「きぼう」自動実験システム(GEMPAK)の開発作業や開発支援を実施してまいります。
2030年以降、現在のISSの枠組みが変化する地球低軌道活動(Post ISS) において、商業活動の更なる拡大が期待されています。スペースエントリーは、宇宙のサイエンス利用のみならず、 技術実証、エンターテイメント利用等も含めた多様な利用方法を検討し、宇宙産業の発展に貢献します。
■スペースエントリー株式会社について
スペースエントリーは、専門知識がなくても世界中の人が気軽に宇宙開発に参加できる世界を目指すベンチャー企業です。2023年6月30日に設立いたしました。主な事業内容は宇宙環境において動作するロボットの開発、及びそれらに関するサービス事業です。
所在地:茨城県つくば市千現2-1-6
代表者:代表取締役CEO 熊谷亮一
企業サイト:https://space-entry.co.jp/
スペースエントリーでは現在宇宙ロボット開発に向けた採用強化中です
現在、GEMPAKや今後のロボット開発などに向けて人材募集を行っております。弊社の考えに共感いただける方、宇宙開発に挑戦したい方は宇宙開発の経験、未経験問わずご連絡いただければ幸いです。
採用ページ:https://space-entry.co.jp/recruit
<お問い合わせ先>
スペースエントリー株式会社
Email:contact@space-entry.co.jp