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明利酒類が60年ぶりの自社製造ウイスキー「高藏」シリーズ10月販売へ

明利酒類のウイスキー製造メンバー

明利酒類のウイスキー製造メンバー

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 明利酒類(水戸市元吉田町)が8月19日、ウイスキー商品の新シリーズを10月1日から販売すると発表した。

(左から)「TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH」、「高藏 REBORN」、「TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH」

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 江戸時代末期創業という明利酒類では現在、清酒、焼酎、リキュール類など、600種類以上の商品を手がける総合酒類メーカーとして全国展開している。同社は1952(昭和27)年、ウイスキー製造を始めたが、火災により免許を返納。2022年に免許を再取得し、「高藏蒸留所」として約60年ぶりにウイスキー製造を再開した。

 新商品シリーズは今後、「高藏 REBORN」「TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH」を同日販売し、「TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH」は2024年冬以降の販売を予定している。

 同社の加藤喬大常務によると、同社の主力商品「百年梅酒」を熟成させたプラムワインだるの原酒を中心にブレンドしている「高藏 REBORN」(200ミリリットル=3,520円)は、ウイスキー製造当初の製造方法から酵母量を3倍、発酵期間を2倍以上にして製造したという。

 「TAKAZO PURE MALT PLUM WINE CASK FINISH」(700ミリリットル=4,950円)は、プラムワインだるの原酒をブレンドしたピュアモルトウイスキー。「TAKAZO PURE MALT MIZUNARA CASK FINISH」(700ミリリットル=6,600円)は、ミズナラだるのファーストフィルを使って熟成した。

 加藤常務は「独自性の追求を大切にしている。ウイスキー製造は60年間止まっていたが、その間も発酵、蒸留、熟成の技術を異なる酒類で培ってきた」と話す。

 「独自性につながる新しい試みとして、フルーティな味わいに導く発酵技術と、百年梅酒が染み込んだプラムワインだるを活用する」とも。「日本のテロワール(風土、土地の個性)を生かしたフルーティなウイスキーとして、皆さんにご期待いただけるよう全力を尽くす」と意気込む。

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