コーヒー店「サザコーヒー」が12月19日、ひたちなか市の本社で創業55周年記念式典「サザコーヒー55周年祭」を行った。
特別ブレンド「55才」と創業者の鈴木誉志男さんにちなんだ伝統の深いりの「82才」
式典では、第1部でサザコーヒーの鈴木太郎社長があいさつを行った。第2部では、今年4月に米国で開かれたコーヒーの抽出技術などを総合的に競う世界大会「ワールド・ブリュワーズ・カップ」初出場で、日本代表として41カ国・地域中の世界2位に輝いた飯高亘さんのトークショーを行った。第3部では、製品開発や店舗運営など、各部門の代表者が登壇し事業についての説明を行った。
同社は1969(昭和44)年に喫茶店としてスタートし、2019年に分社化して「サザコーヒーロースターズ」としてコーヒー豆の加工や原料統括を強化。近年はコロンビアの農園との連携を深め、高品質な豆の安定供給を目指している。
この日55歳の誕生日を迎えた鈴木社長は、同社の55周年を迎えるに当たり、自身の歩みと未来への展望を語った。「おいしいコーヒーに人生をささげると決めたのは30歳の時。それまでは『いつか会社を辞めてやる』と思っていたが、その後は人生の軸をコーヒーに定めた」と振り返る。
「父は成功している人のまねを徹底的に行ってきた」と話し、「まねをするだけでなく、それを自分たちなりに進化させてきたからこそ、今のサザコーヒーがある。分からないことがあれば迷わず人に尋ね、知恵を吸収していく姿勢が重要。興味を持ったことに挑戦することも大切。やってもやらなくても結果が変わらないのなら、やる方を選び、そこから何かを発見するべき。このような精神で、全社員が挑戦を続けることを願っている」と鈴木社長。
「今後は筑波大学との共同研究でコーヒーの保存技術開発に取り組む。東京エリアへの店舗展開拡大も視野に入れている」と意欲を見せる。
同日、55周年を記念し、特別ブレンド「55才」と創業者の鈴木誉志男さんにちなんだ伝統の深いり「82才」(以上、豆200グラム=2,000円、1杯どり=300円)の数量限定販売を始めた。