
茨城町農畜産物「きらり」実践協議会が3月6日、町内2事業者の計2商品を第4回茨城町特産品ブランド「いっぴん」に認証した。
(左から)米農家もろちゃんの「ミルキークイーンあまざけ」、ファームランドさいとうの「合鴨の米」
茨城町特産品ブランド「いっぴん」は、町内の優れた地域資源を活用した商品などをブランド認証することにより、町の魅力発信や認知度・イメージアップを図る認証制度。今回新たに認証したのは米農家もろちゃん(駒場)の「ミルキークイーンあまざけ」とファームランドさいとう(若宮)の「合鴨(あいがも)の米」。同協議会が3月6日、それぞれの事業者を訪問し認証書を授与した。
米農家もろちゃんの「ミルキークイーンあまざけ」は、栽培農地で農薬に頼らず育てた米「ミルキークイーン」を主原料に砂糖を使わず、米自体の甘みを生かしたノンアルコールの甘酒。諸川さんはコシヒカリ、ミルキークイーン、あきたこまちなどを生産する米農家。雅美さんは「甘くておいしい米の品種『ミルキークイーン』をもっとたくさんの人に知ってほしい」と甘酒の商品化を企画。開発に当たり試行を重ねて麹の量を調整し、すっきりした甘さに仕上げ、3年前から販売をしているという。雅一さんは「認証をきっかけに県外にも広めていくことができたら」と期待を寄せる。
ファームランドさいとうの「合鴨の米」は栽培農地で農薬や化学肥料に頼らず、水田に合鴨を放し雑草や害虫を食べさせる「合鴨農法」で栽培したコシヒカリ。有機JAS認証を取得している。同農園代表の斉藤卓也さんは過去のブランド認証制度に応募したが選ばれず、今回再応募したという。前回の審査時にアドバイスを受けたパッケージのデザインを改善し、「緑の広がる水田に風が流れる様子や汽水湖涸沼(ひぬま)の風景、青い空など町の景色をデザインに落とし込んだ」と斉藤さん。認証を受け「茨城町に目を向けてもらえるよう頑張っていきたい」と意気込む。
同協議会事務局で町農業政策課の長洲恵子さんは「今後、認証品の販路拡大のため、町内外のイベントに出店してPRに力を入れていくほか、商品の見せ方にもこだわっていきたい」と話す。
2商品はふるさと納税返礼品として取り扱うほか、同町内の直売所「ポケットファームどきどき茨城町店」、「JA水戸茨城地区農産物直売所さくら」などで販売している。