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茨城町特産品ブランドいっぴん第1回認証品3品目が決定

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 茨城町が11月15日、「茨城町特産品ブランドいっぴん」に町内3事業者計3品目を認証した。

飯沼栗

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 町内の優れた地域資源を活用した商品などをブランド認証することにより、町の魅力発信や町の認知度・イメージアップを図る。

 認証されたのは、広沢ファームの「梅里豚(ばいりとん)」、大黒家の「しじみラーメン」、下飯沼栗生産販売組合の「飯沼栗」の3品目。

 「梅里豚(ばいりとん)」は、きめ細やかで柔らかくしっとりとした肉質と味の良さが特徴。エサでは大麦・パン粉といった麦類とサツマイモを多く配合した飼料、茨城町の井戸水を使うほか、おがくずを足元に敷いた「おが粉豚舎」でストレスを少なくするなど工夫を凝らす。「農場HACCP認証」の認証も受け、安全安心の飼育環境整備にも力を注いでいるという。同社の廣澤和樹さんは「こうして(認証という形で)認めてもらえたのはうれしい。安心安全を第一にまずは生産に力を入れながら、町のPRの一助になれば」と話す。加工した商品は、水戸市の精肉店「メツゲライタモン」で販売する。

 「しじみラーメン」は、茨城町涸沼産ヤマトシジミを使ったラーメン。しじみだし、あごだしのブレンドで香り高く、濃厚なうまみを引き立てる奥深い仕上がりとした。店主の圷雄一さんは「商品は、町内ではここでしか食せない人気の一品となっている」と話す。「認証できて率直にうれしい。茨城町の農産物を広げていくのは飲食業の自分たちにしかできないこと。認証などをきっかけに地域を豊かにすることができたら」と意気込む。

 「飯沼栗」は、茨城町下飯沼地区で生産され、下飯沼栗生産販売組合による特別な栽培・出荷方法を施したクリのブランド名。1つの毬(いが)に3個の果実が入る一般的なクリとは異なり、「1毬(きゅう)1果」を目標とした門外不出の栽培技術を確立し、全果洗浄や選別選果等を徹底。品質を劣化させずに糖含量を増加させる冷貯蔵技術による強い甘みと、大粒で色つや・形状などの優れた外観が特長。平成29年に地理的表示(GI)保護制度に、クリとして日本で初めて登録された。組合長の田口一彦さんは「『茨城町といえば・・・』の代名詞の一歩を踏み出せたのではないか」と笑顔を見せる。「町に貢献できてよかった。今後この認証も活用しながら、農家の個人収入アップや生栗以外の製品化、販路拡大などにも取り組みたい」とも。

 認証を受け、大黒家では、トンカツとロース焼きの肉を「梅里豚」に切り替えるなど新たな動きも生まれている。

 茨城町では、地場産業の活性化を目的に2021年度から同ブランド認証制度を展開している。認証期間は5年間。本年度は11月15日に審査を行った。認証を受けた3品目は今後、町のホームページや広報紙などで情報発信していく。第2回公募は2022年4~5月を予定する。

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