水戸のまちなか・スポーツ・にぎわい広場(M-SPO)(水戸市南町3)で9月21日、「水戸ど真ん中再生プロジェクト」定例会が開かれた。
同プロジェクトは、座長でグロービス経営大学院学長を務める堀義人さんを中心に発足。「水戸のど真ん中を再生し、地方創生のモデルをつくる」を掲げ、水戸市中心市街地の活性化を目指す。
この日は、高橋靖市長の市政報告から始まり、同プロジェクトの一つ、起業支援施設「M-WORK(エム・ワーク)」の整備状況や既存プロジェクト報告、質疑応答を実施。新規プロジェクト報告として、9月16日にオープンしたアートギャラリー「ART ISOZAKI」の磯崎寛也さん、9月17日に閉店した水戸駅北口の商業施設丸井水戸店の再生を手掛ける「やまき」の山下敏正さんが施設空間構成の報告を行った。
関西大学経済学部教授の宇都宮浄人さんは、ウィーンのアーバンモビリティ(都市交通)や栃木県宇都宮市の「次世代型路面電車(LRT(ライトレールトランジット)」の事例などを紹介し、「まちづくりと交通」分析を発表した。クラウドファンディング サイト「readyfor」代表取締役の米良はるかさんは「2年間でこんなに取り組みがあるのかと感激した。地方には応援というキーワードが重要。クラウドファンディングを通じてコミュニティーを作ることが大切」と話した。
高橋市長は「動き出しているプロジェクト報告を聞いて、点が線になり少しずつ水戸市がにぎわい出しているのではないかと思った。旧丸井の再生など水戸の顔を再び作っていければ」と期待を寄せる。