茨城大学生の小松崎流緋(りゅうび)さんが運営するブックカフェ「カケルナニカ」(水戸市泉町3)が6月1日、閉店する。
同店は、「本×高校生×大学生×なにか」をコンセプトに、やりたいことを見つけられずにいる学生のきっかけづくりの場を目指しスタート。現在、大学4年であることと6月にビルとの更新を迎えることから閉店を決めた。経営の中で「このままやり続けてはだめだと感じた。一度足を止めて自分自身を見つめ直す時間を持とうと思った」とも。
小松崎さんは2年間を「皆さんに大きくしてもらいながらここまで来られた。場を持つことで、興味のある場所や人に会いに行けない歯がゆさや大変さを知った。コミュニティー、飲食店としての成功度は共に6割」と振り返る。
「この2年間で、自分が店を構えた泉町では門看板に再び光がともり、空き店舗へ出店する人も増えた。まちなかに人の集まる環境ができた」と話す。「失敗を得られたのが自信につながった。この経験をこれからの糧に、まずは箱を持っていた時にできなかったことをして、新しい道を目指したい」と笑顔を見せる。
6月1日には「卒業式」としてイベントを企画。最新情報はSNSで順次発表する。
営業時間は金曜・土曜の18時~24時。