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城里町で「やさいの日」に野菜の試食イベント 地元若手農家も対面販売

イベントチラシを手に笑顔を見せる城里町地域おこし協力隊の後藤啓介さん(左)と坂本裕二さん(右)

イベントチラシを手に笑顔を見せる城里町地域おこし協力隊の後藤啓介さん(左)と坂本裕二さん(右)

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 城里町地域おこし協力隊が「やさいの日」の8月31日、城里町のしろさとステーション(城里町石塚)で野菜の試食イベント「夏の朝採れ野菜クッキング」を開く。

会場となる「しろさとステーション」外観

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 主催の「城里町地域おこし協力隊」の後藤啓介さんは群馬県出身。都内と神奈川県で食に関わる仕事に就いていたが、「いつかはUターンしたい」「農業をしたい」との思いもあり移住イベントに参加。同協力隊への応募を決めたという。後藤さんは「見学ツアーで求めていたものと、現地で見せてもらったものが合致した」と振り返る。

 城里町への移住後、2017年4月に活動を始め、これまでに国登録有形文化財「島家住宅」を生かし、1年目には「島家住宅を知ってもらう」、2年目には「どう活用するか」をテーマに「ひかりのアート展」「ワインバル」などのイベントを開いてきた。1年目には、島家住宅を地域住民にも知ってもらおうと一軒一軒説明に歩いたこともあったという。

 3年目となる今年、町内の空き店舗を協力隊の拠点として借り、イベント「しろさとラボ」を開催。5月は豆腐店「坪井豆腐店」の店主を招き豆腐作り体験を、6月は生花店「花わたひき」の店主を招きフラワーアレンジ体験を実施。7月には、常磐大学の学生と連携し、「しろさと七夕まつり」に合わせ縁日を開いた。

 4回目となる今回、参加する若手農家が当日朝に収穫した野菜を後藤さんが調理。野菜をメインにした料理を提供するほか、収穫した野菜の対面販売も予定する。

 後藤さんは「4回目となる今回、ただ消化していくだけのイベントにはしたくなかった。農政課の地域おこし協力隊や若手農家にも呼び掛け、『まずはやってみる』という意思の下、意見を交わした。『後藤さんがやるなら協力する』という声に背中を押された。今まで遠ざけていたシェフとしての経験を前に出すことで、企画の軸になる覚悟を決めた」と話す。「これまでにもプレイベントのような形で、農家の人がそれぞれ持ち寄った野菜を使って即興で調理したことはあった。このイベントを通して『もっと生産量を増やそう』となれば、自分にとっても喜びになる」とも。

 後藤さんは「周りの人に言われるまで、831(やさい)の日だとは気付かなかったが、ちょうど野菜のイベントが『やさいの日』となった。当日はスーパーなどでは手に入らない珍しい野菜なども出す予定。野菜が苦手な子どもも多い。新たな野菜の魅力の発見の場や地域を盛り上げるきっかけになれば」とほほ笑む。

 開催時間は11時~。材料が無くなり次第終了。

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