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水戸で「学生ベンチャーコンテスト」 茨城大生がグランプリ

最終プレゼンテーションに登壇した3組と須田社長(右)

最終プレゼンテーションに登壇した3組と須田社長(右)

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 高校生と大学生を対象にした「第1回 学生ビジネスベンチャーコンテスト」が8月24日、M-Work(水戸市南町)で開かれた。

プレゼンの様子

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 同ビル社長の須田将啓さんによると、同コンテストは、「高校生起業家を生み出す」「バンドのようにベンチャーを結成する」を掲げ、シェアオフィスやコワーキングスペースを展開する同ビルのコンセプトに合わせ、オープン前から構想を練っていたもの。オープンから9カ月、開催にこぎ着けた。

 募集したのは、実現性の高いITを活用したプロジェクト。市内の学生チームと個人の5組がエントリー。エントリーした学生は、須田さんをはじめ、地元の経営者や起業家からのフィードバックを受けながらブラッシュアップ。プレゼン資料を制作。最終プレゼンテーションの場として当日を迎えた。

 当日は、3組が登壇し、それぞれのプレゼンテーションを発表。グランプリには、満場一致で茨城大学教育学部4年の園田大輝さんの「庭のシェアリングエコノミーサービス ニワシェア」が選ばれ、準グランプリは同票で、高齢者と大学生で社会問題を解決するサービス「じぃじとばぁばと孫の家」(茨城大学 教育学部4年・中野頌子さん、植木 実紅さん)、スマホの利用時間を減らし特典が得られるアプリ「Ream」(茨城大学 教育学部4年・園田大輝さん、茨城大学 人文社会科学部3年・工藤嶺さん)が選ばれた。

 園田さんは、千葉県出身。学業の傍ら、ウェブサイト制作も手掛ける。「アイデアを考えるゼミに所属していて、アイデアを考えることが楽しく、起業しようとぼんやり思っていた時にコンテストを知った。コンペをきっかけにビジネスとして昇華できたらいいなと考えた」と応募のきっかけを話す。

 プランは、「実家の庭が荒れていて、母親と話す中で、これは行けると思った。実家だけでなく、祖父の畑も荒れていて、売るのは税金がかかるという父の言葉もヒントになった」という。

 受賞を受け、「このアイデアにはそこそこ自信はあったが、プレゼン力には自信がなかった。グランプリを頂いてうれしい気持ち半分、恐れ多い気持ちも半分。グランプリを頂けているので、恐れ多い気持ちを、自信に変えていけたら」と話す。「まずは、実地やMVPを作ってしっかり検証をしていきたい。スピード感を大事に行動していきたい」とも。

 須田さんは「まずは初回としていい一歩が踏み出せた。今後も参加してもらえたら」と期待を寄せる。

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