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水戸でスリランカの家庭料理教室 国際理解や交流のきっかけに

スリランカ料理教室の様子

スリランカ料理教室の様子

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 NPO「スリランカとアジアの友の会」が9月8日、水戸市国際交流センター(水戸市備前町)で「スリランカの家庭料理教室」を開いた。

活動の一部を展示

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 同NPO代表理事のジャヤンパット・ラジャパクシャさんはスリランカ出身。2000(平成12)年に来日し、現在茨城県内の企業でエンジニアとして働いている。「国際交流・理解・協力」を目標に掲げ、2004(平成16)年に市民団体「スリランカとアジアの友の会」を設立。2015(平成27)年、NPO法人に格上げした。

 主な活動内容は、交流活動やスリランカ料理教室、国際理解教育活動、スリランカの子どもや内戦でケガした人たちの支援、国内災害での炊き出しなど。これまで、メガネの寄付や使われなくなった楽器や上履きをメンテナンスして現地に届けたほか、茨城県内のイベントに出店。スリランカの衣料品や紅茶などのフェアトレード活動、スリランカへの寄付を通じ、現地の生活改善や自立を支援している。

 当日は、NPOの活動内容紹介をはじめ、スリランカの食文化やスパイスの使い方を伝える料理教室を行った。メニューは、ココナツを混ぜて作る「肉カレー」「カボチャカレー」、胚乳を乾燥させたデシケート・ココナツと小麦粉で作る「ロティー」、「サラダ」「フルーツサラダ」の5品。市内外の小学生や大人合わせて15人が参加し、ジャヤンパットさんのアドバイスを受けながら料理を楽しんだ。

 地元小学4年生の池田花さんは「料理が好きで参加した。これまでにも、ひたちなか市の国際交流イベントに参加してきたが、スリランカ料理を作るのは初めてだった。どの料理にもココナツをいっぱい使っていて驚いた。おいしかったので家でも作ってみたい」と笑顔を見せる。

 ジャヤンパットさんは「料理教室をきっかけに少しでもスリランカのことを知ってもらえたら。さまざまなイベントにも出店するが、出て終わりではなく、支援が必要なところに届ける所までやることに意味がある。活動を通して、日本の子どもたちにも物を大切にする心を伝えられたら」と話す。

 同NPOでは今秋、スカイプを使ったスリランカの小学生と日本の小学生の英語交流企画、来年はスリランカに楽器を届けるスタディーツアーを行う予定という。

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