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茨城県近代美術館で「竹久夢二展」 夢二の叙情的世界観200点

竹久夢二展

竹久夢二展

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 「憧れの欧米への旅 竹久夢二展」が現在、茨城県近代美術館(水戸市千波町、TEL 029-243-5111)で開かれている。

展示の様子

 同展は、肉筆画、版画、スケッチに加え、書籍の装丁、楽譜や雑誌の表紙絵、挿絵、コマ絵、夢二デザインの封筒、絵はがき、千代紙など 合わせて約200点を展示する。

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 中でも、発見された当時、今まで無かった外国の風景、人物画という珍しさが話題となった「夢二の人生最初で最後の晩年の欧米旅行のスケッチ」を約80点、特集展示している。

 担当学芸員で同館企画普及課の吉田衣里さんは「竹久夢二は、美術学校で学ばず、どこにも属さず、独自の道を進んできた。挿絵画家から出発し、哀愁を漂わせ、叙情的な『夢二式美人』に代表される独特の世界観は身近で分かりやすく、感情移入しやすく、共感できることが当時も大衆に受け入れられ、現代においても多くの人を引きつける魅力」と話す。

 夢二の大ファンだという日立市から来場した豊田美恵子さんは「夢二の独特な女性の表情が大好きで、家に飾ってあるカレンダーも夢二のもの。それと同じものの実物があって感動した。挿絵からスケッチまで すごい数で、こんなにたくさんの作品を見ることができてうれしかった」と 笑顔を見せる。

 吉田さんは「明治の文明開化に始まり、大正時代は 日本の文化と西洋の文化のさらなる融合があって、夢二のモダンな作風はその時代性にマッチした。当時人気だったデザインは、今の時代でも古くないと思えるもの。画家だけでなくデザイナーとして多岐にわたる作品を多く手掛け、生活に浸透していた分、こうして美術品として残された作品は貴重である。色あせることのない夢二の世界を体感してもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 茨城国体開催記念企画展示として水戸出身の画家「横山大観」を9月28日~10月27日まで同時開催する。(当日の夢二展のチケットで入場可)

 開館時間は9時30分~17時(入場16時30分まで)。9月24日と10月15日・21日休館。入場料は、一般=980円、満70歳以上=490円 、 高大生=720円、小中生=360円。10月27日まで。

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