茨城の福祉を考えるワークショップイベント「いばふく超作戦会議Z」が12月21日、駿優教育学館(水戸市三の丸)で開かれた。主催はいばらき中央福祉専門学校(水戸市)。
同イベントは、「茨城を福祉で元気する」ためのプロジェクトを共に考え、「福祉」の視野の幅を広げながら「福祉」の人たちを結び、参加者のコミュニケーションからアイデアを生み出すワークショップ。これまでにつくば市、常総市、鹿嶋市、日立市で開催。水戸市では県内各地から23人が参加した。主催の小林信彦さんは「『いばふく』とは、茨城を福祉で元気にするプロジェクト。さまざまな研修で、『楽しいは記憶に残る』を合言葉に進めてきた」と話す。
当日のテーマは「いばふくの研修をつくろう」。ファシリテーターに「しびっくぱわー」「Tsukuba Place Lab」(以上、つくば市)の小泉祐司さんを招き、アイデアを実際にアクションに起こすまでのロードマップをワークショップを通し学んだ。参加者は、個人ワークでそれぞれの好きなことなどを可視化。グループで交流を深め、アイデアを出し合いアクションプランを策定した。
プラン策定後は、グループごとに必要資金とアクションプランの説明を含むプレゼンテーションを3分間で行い、参加者は配布されたイベント内通貨「ふく」で「やってほしい」というアクションプランに疑似投資。全4グループがそれぞれ必要資金を達成した。同プランは、来年の「いばふく2020」での実現を目指す。
会場では、生き生きと考えを出し合う姿が見られたほか、「私にとって福祉とは」という質問への回答に「思いやり」「優しさ」「まちの希望」という声が上がり、参加者が深くうなずく様子も見られた。
小泉さんは「このイベントを通し目指すのは『福祉は楽しいという文化をつくる』こと。アイデアを出す楽しさをとにかく体感してほしいという思いでお話ししてきた。来年も開催していく」と話す。
同イベントは2020年1月に、筑西市、石岡市、福島県いわき市での開催も予定する。