大洗カジキミュージアムに併設する「寺子屋食堂」(東茨城郡大洗町、TEL=029-352-3273)で現在、「子ども食堂」利用者向けの弁護士による無料法律相談を行っている。
「寺子屋食堂」店長で「大洗海の童」代表の金成和彦さんは、貧困や孤立からの支援を目的に、2017(平成29)年7月から毎週土曜17時30分~19時の間、小学生と中学生を対象に無料で夕食を提供する「子ども食堂」を始めた。(同伴保護者は1食200円)。現在、「子ども食堂」の利用者は1日20~30人という。
「片岡総合法律事務所」代表で弁護士の片岡優さんは「格差社会の是正と、子どもたちの将来の選択肢を広げて夢を持てるように助成したいという考えが金成さんと一致した。子ども食堂利用者の中には、経済問題や家庭問題を抱えている人もいて、そのことで悩み、身近な人にも相談できない中で、子どもが高校や大学への進学を諦めるようなケースもある」と話す。
「2019年5月には民事執行法における財産開示制度を改正する法律案が国会を通過し、現行の同制度より強制力と実行性が高まることになり、離婚だけでなく別居においてもきちんと養育費を受けとることができることは大きい」とも。「法律の知識があれば、深刻な状況から一歩踏み出せるかもしれない。子どもの明るい未来のために、法律の専門家である弁護士のアドバイスが必要な人をサポートしたいと思い、無料で相談を受け付けることにした」と話す。
営業時間は、「寺子屋食堂」=10時~17時、夏季=18時まで。水曜・木曜休業。「子ども食堂」=土曜17時30分~19時。相談は子ども食堂利用者のみで、「寺子屋食堂」で受け付ける。