水戸市在住の中川ケイジさんが現在、著書「人生はふんどし1枚で変えられる」の全文をウェブ上で期間限定公開している。
「日本ふんどし協会」会長で「プラスチャーミング」(水戸市)社長を務める中川さんは兵庫県出身。大学卒業後、美容師の仕事を経て親族の経営する会社の営業職に転職。うつ病を患った際、たまたま出合った「ふんどし」の快適さに感動したという。その後、「ふんどしで日本を元気にしたい」と会社を辞め独立。2011(平成23)年にふんどしブランド「sharefun(しゃれふん)」を立ち上げた。同年12月にはふんどしの普及を目的に「日本ふんどし協会」を設立。語呂合わせから2月14日を「ふんどしの日」として、「ベストフンドシストアワード」を企画するなど、ふんどしブームの仕掛け人として精力的に活動している。
「ベストフンドシストアワード2019大賞」は、俳優の斎藤工さんが受賞した。中川さんによると、斎藤さんは映画でのふんどし着用に加え、バラエティー番組などでもふんどしの魅力を話していること、俳優業にとどまらず、映画監督として世界的にもさまざまな挑戦を展開していることが評価の決め手になったという。
中川さんは2月10日~16日の期間中、著書「人生はふんどし1枚で変えられる」の全文をウェブ上で公開する。中川さんは「(バレンタインデーでもある)2月14日は、世界的には大切な家族やパートナーに感謝や愛を伝える日で贈る物もさまざま。日本でも感謝の気持ちは自由に選択していいし、愛を伝える相手や性別にとらわれる必要はない。今一番感謝と愛が向けられるべき人は、実は自分自身ではないか」と話す。
「私たちは2月14日を『自分自身に愛情を注ぐ日』にしたい」とも。「今しんどい思いをしている人に元気になってもらいたい。ふんどしの快適さや体験という価値だけでなく、僕自身のストーリーが少しでも誰かの役に立てるかもしれないと全文公開を決めた」と中川さん。同書を通じ、「他人の目を気にするのではなく、自分自身の本当の気持ちに向き合ってあげることが大切。ほんの小さな体験が人生を変えるきっかけになるかもしれないということを伝えたい」とほほ笑む。
現在、旅館でのふんどし導入を呼び掛けるなどリラックスウエアとしてのふんどし普及のため発信に力を注いでいるという中川さんは「リラックスウエアとしてのふんどしを今少し疲れている人、しんどい思いをしている人に広く届けたい。日本が誇るリラックスウエアとして世界に広め、日本のお土産の定番にしたい」と意気込む。