新型コロナウイルス感染予防で学校が臨時休校になっていることを受け、ひたちなか市阿字ヶ浦で3月3日から、生活支援団体「みんなでお留守番サークル」が子どもたちの居場所提供を行っている。
同サークルは、一人親や共働きの家庭で困っている人、家にいることに飽きてしまった子どもを対象に、3月31日までの期間、子どもの居場所や食のサポートをしようと地域事業者が共同で創設。旅行代理店「A tours(ひたちなか市)」、宿泊施設「阿字ヶ浦クラブ」、弁当店「重兵衛」、若手有志団体「イバフォルニア事務局」(以上、ひたちなか市)、移動式の場づくりプロジェクト「J&C Relations」が運営する。
「A tours(ひたちなか市)」社長の泉歩(いずみ あゆみ)さんは「一斉休校の報道で、私自身が子どもの預け先をどうしようかと思ったのがきっかけ。ニュースやネット上でも子どもの預け先について話題となり、私以外にも困っている人がいるだろうと思った」と話す。2月29日、「阿字ヶ浦クラブ」代表の黒澤広忠さんらと意気投合し、場所提供の快諾を得たこともあり、本格的に活動を始めた。
支援地域は、「阿字ヶ浦クラブ」と「イバフォルニアベース」の2カ所。対応時間は3月3日~31日の平日7時~18時。12時から昼食、15時からおやつタイムを設ける。過ごし方は原則自由だが、宿題タイムや英会話教室なども行う。
対象は、茨城県在住の小学1~6年生。ウイルス対策として、マスク着用と1日数回の手洗い、うがいを徹底する。料金は1日当たり、弁当・おやつ持参=800円、昼食弁当注文・おやつ持参=1,200円。初回のみ保険登録料1,000円が必要。保護者同伴は利用無料。
「イバフォルニア事務局」の小池伸秋さんは「午前中は阿字ヶ浦クラブで勉強や読書などを行い、午後はイバフォルニアベースで遊んだり・漫画を読んだり、原っぱ(キャンプ場エリア)で走り回ることもできる。毎日でなくても、新しく友達ができたり、体を動かせたりする。1日中留守番や昼食も1人で寂しい時もあると思う。Wi-Fi環境もあるので、週に1回でも気分転換に親子で利用していただけたら」と話す。
泉さんは「家にいるのもそろそろ飽きたという子たちがいたら、親子そろって気軽に足を運んでいただければ」と呼び掛ける。問合せは「A tours」(TEL 080-3551-0319)と公式ラインで受け付ける。