一般社団法人「日本ふんどし協会」が4月1日、ウェブ上で「手作りふんどしの作り方」の無料公開を始めた。
「プラスチャーミング」(水戸市)社長を務める傍ら、一般社団法人「日本ふんどし協会」会長としてふんどしの普及活動を展開している水戸市在住の中川ケイジさんは、会社員として勤務する中でうつ病を患い、たまたま出合った「ふんどし」の快適さに感動。その後、「ふんどしで日本を元気にしたい」と会社を辞め独立し、2011(平成23)年にふんどしブランド「sharefun(しゃれふん)」を立ち上げ。同年12月にはふんどしの普及を目的に「日本ふんどし協会」を創設した。
中川さんは「新型コロナウイルスの影響で、深刻なマスクの不足でマスクの価値が見直されたことから、ハンドメードでマスクを作ることが流行した。材料や手作りキットが売り切れ状態だが、誰かのことを思って作る文化は素晴らしいと感じていた」と話す。「元々、日本ではふんどしは家庭で作っていた。ふんどしはゴムで締め付けないので、睡眠の質向上と免疫力を高める効果が期待できるともいわれている。せっかくハンドメードのいい流れがきているので、手作りでふんどしを作ってみること、実際にリラックスウエアとして着用してもらう体験を広く提案したい」とも。
「日本ふんどし協会」ではこれまで、「親子で作るふんどしワークショップ」などを行ってきた。「ふんどし作りが楽しいコミュニケーションを生み、ふんどしという知っているけど実際には体験したことのない日本文化に触れる機会になると感じていた」と中川さん。
材料は、手ぬぐいや綿、リネン、ダブルガーゼなど。ダウンロード配布する作り方説明資料では「越中ふんどしの特徴」や「着用方法」のほか、「手作りふんどし普及標語」として「コドモにおすすめ」などの頭文字を取り「コロナにまけない」のメッセージも添える。
中川さんは「家にある材料だけで作れるので、コロナ暗いムードの中、『え?ふんどし作るの?』から始まるコミュニケーションで楽しい機会を作れるとうれしい」と笑顔を見せる。「手ぬぐいメーカーなどにも声掛けを行い、手作りふんどしを広めていきたい」とも。