亀印製菓(水戸市見川町、TEL 0120-310-660)が5月19日、「『医療従事者にエールを』新型コロナウイルス医療従事者支援キャンペーン」を6月1日から行うと発表した。
1852(嘉永5)年、梅干製造を主とする漬物会社として林亀吉さんが水戸の地で創業した同社。菓子製造は1892(明治25)年から行っており、現在「水戸の梅」「吉原殿中」「宝者焼」などの和菓子のほか、「五三かすていら」「アントラーズサブレ」「梅さぶれ」などの洋菓子を販売している。
販売本部長の吉川康明さんによると、新型コロナウイルスの影響で医療現場がひっ迫し、負担がかかっている医療従事者の現状を受け、従業員から「菓子製造業として何かできることはないか」という声が上がったことから企画。同社も土産菓子の在庫が発生していた中で、製造工場の調整をしながら準備を進めてきたという。「医療現場の管理が厳しい中でどうやって菓子を届けようかと思い、茨城県看護協会に相談したところ、快く受け入れてくれた」と話す。
同企画では、キャンペーンシールが貼られた同社の菓子20商品の売り上げから1~3パーセントの費用を医療従事者に寄贈する菓子費用に充てる。茨城県内の医療従事者に、同社の菓子1000~3000個(ひと月)を、茨城県看護協会を通じて届ける。対象期間は6月~医療現場が平常に戻るまで。
吉川さんは「お客さまも自分のできることを探している。私たちはお菓子を作り、医療従事者へ届けることで、医療従事者にお客さまの気持ちが伝われば」と話す。茨城県内にある同社の直営店全22店舗でキャンペーンポスターを掲示し、購入を呼び掛ける。
対象商品は、「かりんとうまんじゅう」「天満月」「ごろごろ豆大福」「極みのどら焼き(小倉、栗)」「茨城栗饅」「栗ひとつ」「七郎麿ぽてと」「チーズミー」「みやびの梅」など。
吉川さんは「できる限り日持ちして、いつでも食べられる商品を届ける。菓子は人の気持ちを和らげる力を持ち合わせているもの。菓子で、少しでも医療従事者のストレスを緩和することができれば」と話す。「お菓子がチーム医療の輪のきっかけになり、医療従事者にエールを送れたら」とも。
問い合わせ時間は水曜、日曜除く10時~17時。問い合わせは亀印製菓販売本部(TEL 0120-310-660)まで。