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茨城県近代美術館が再開 「平山郁夫シルクロードコレクション展」会期延長へ

「平山郁夫シルクロードコレクション展」会場の様子

「平山郁夫シルクロードコレクション展」会場の様子

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 茨城県近代美術館が5月12日、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が茨城県で解除されたことを受け再開した。

「平山郁夫シルクロードコレクション展」会場の様子

 同館では現在、企画展の「没後10周年 平山郁夫シルクロードコレクション展」を6月28日まで会期を延長して開催している。

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 会場では、新型コロナウイルス感染防止策として入り口と出口を分け、入館の際には手指の消毒、人と人の間隔を線引きして並ぶよう促す。館内では、マスクの着用、滞在時間は2時間を目安とし、人との距離は2メートル以上空けることを呼び掛けるほか、近接距離での会話は控え混雑時には入場制限をする場合もあるという。

 広島県生まれの平山郁夫は15歳の時、アメリカが投下した原子爆弾により被爆。その後、死と向かい合う経験と平和への祈りから描かれた「仏教伝来」を発表して以降、戦後の日本画家として活躍。「日本文化、仏教の源流をさかのぼりたい」との思いから始まった平山夫妻のシルクロードの旅は、1968(昭和43)年から約40年、150回以上に及んだ。同展は、シルクロードの旅の足跡をたどる絵画約50点、取材ノートのほか、現地で収集した古代から近代までの硬貨やガラス、陶製などの装飾品、工芸品のコレクション約230点を展示する。

 同館学芸員の今瀬佐和さんは「『浮出鳥文水差し』(中央アジア8世紀)は、奈良の正倉院に伝来する『漆胡瓶』(しっこへい)によく似ている。国や地域が違っても、模様や技術が似ていたり同じだったり、影響を受けていたりしているのが分かる。文化や技術、宗教、思想、人、物がシルクロードを通じ渡ってきたことを示している。教科書などに載っているような工芸品を、茨城で実際に見ることができるのは貴重な経験となる。美術館として今まで近代の文物しか扱ってこなかったので古代のものの展示は初めて」と話す。「シルクロードという、現在でもなかなか行けない国や場所への憧れは来場して、体感してもらえたら。破壊される前に描かれたバーミアンの大石仏の絵も展示されている。平和や、平山郁夫も尽力した文化財の保護について考えるきっかけになれば」とも。

 開館時間9時30分~17時(入場は16時30分まで)。入場料は一般=1,100円、満70歳以上=550円、高大生=870円、小中生=490円。月曜休館。