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水戸産野菜ブランド「ミトレル」が、「生で食べられるトウモロコシ」2品種販売

生のゴールドラッシュを食べる本田武士さんの長男の芽生(いぶき)君

生のゴールドラッシュを食べる本田武士さんの長男の芽生(いぶき)君

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 水戸ミライアグリ・本田農園(水戸市)が6月2日、自社ブランド「MITORELU(ミトレル)」第1弾商品となるトウモロコシ2品種「ゴールドラッシュ」「ドルチェドリーム」のインターネット販売を始めている。

「ゴールドラッシュ」

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 本田農園代表の本田武士(たけし)さんは、水戸市出身の23歳。16歳で知り合いの農業を手伝ったことをきっかけに就農し、5年半の間に土作りなど栽培方法を学んだ。「水戸で規模ではなく、品質重視の満足度の高い野菜を作りたい」と、2018(平成30)年に農園をオープンした。水戸市鯉淵町、高田町、茨城町にある全面積5ヘクタールの畑では、有機肥料栽培を行っている。3年目となる今年6月、「水戸で採れる」「見とれる」「実採れる」の語呂合わせで自社ブランド「MITORELU」を設立。本田さんは「消費者を待たせても、完全においしい状態になってから収穫した野菜」を出荷規格に決め、こだわりと味を優先した作物を『MITORELU』ブランドとした。「ほかの野菜と区別して販売したいと考えた」と話す。ロゴマークは水戸在住のデザイナー・岩間琢哉さんに作成を依頼した。本田さんの笑顔を真ん中に配置し、明るくポップな色合いにすることで、ブランドイメージの象徴にしたという。

 「『ゴールドラッシュ』は濃厚な甘味、『ドルチェドリーム』はスッキリした甘みが特徴。どちらの品種も粒は大きく、20度を超える糖度はまるでフルーツのよう。口いっぱいにあふれるほどの果汁を味わうように生でガブガブっと食べるのが一番のお薦め。一度食べたら、トウモロコシの概念が変わるはず」と本田さん。

 「鮮度が命、できるだけ生で食べてほしい」と、早朝4時前から収穫、9時までに集荷・出荷することで、関東圏内は収穫日に届く。収穫後、トウモロコシを立てた状態で管理・梱包(こんぽう)し、より鮮度を保つ工夫も施す。両品種共、「朝採れとうもろこし」オリジナルデザインボックス一箱8~10本(3・5キロ相当)を3,000円でインターネット販売する。販売期間は7月末までの予定。

 本田さんは「インターネット販売は『B(Business) to C(Consumer)』という形をとることで直接消費者の声を聞き、届けるという農業をビジネス化していく最初の一歩とした。今後は、『MITORELU』ブランドの多品種、多品目化も行っていく。農業は3K(きつい・汚い・危険)といわれ今の若い人たちから敬遠されがちだが、自分が新たなビジネスモデルを作り、将来的に若い人たちを巻き込んで、入りやすいものにしていきたい」と意気込む。

 7月23日・24日は水戸市末広町・助川接骨院駐車場で、「朝採れとうもろこし」(一箱=3,000円)のドライブスルー直売会を行う。開催時間は9時~13時。

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