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水戸ホーリーホックスタッフがカモのヒナ救出 ネットで注目集める

誘導中のカモの様子(提供写真)

誘導中のカモの様子(提供写真)

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 側溝に落ちたカモのヒナと、近くで見守る親ガモを池まで送り届ける水戸ホーリーホックスタッフの動画が現在、ネットで注目を集めている。

カモを誘導する中川さん(提供写真)

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 5月24日、社会人サッカーチーム「水戸ホーリーホックC&L」のコーチや強化部スタッフ、ホームタウンの小中学校での講演活動に取り組む中川賀之(かずゆき)さんが画像と共にツイッターでつぶやいた「側溝に落ちたと思われるカモのヒナたち10匹を助けたい。どなたかこの蓋(ふた)を開ける術をご存知の方、情報をいただけませんでしょうか?今日は日曜のため市役所が休みのためTwitterにてSOSをアップしました。」(原文ママ)というツイート。6月2日現在、救出したカモを誘導する動画は7.2万回再生となっている。

 5月24日夕方、家族で子どもの自転車の練習をしていたという中川さん。自宅付近で、普段見かけないカモの姿を発見。しばらく観察していると、カモは立ったり、座ったりウロウロして落ち着かない様子。「おなかがすいているのか」と思い、パンをあげたが、食べずに逆に威嚇するような様子を見せた。「これは何かあった」と察した中川さんが、辺りの草むらなどを探していると側溝からピヨピヨという鳴き声が聞こえたという。側溝をのぞき込むと、格子状のふたで閉じ込められたカモのヒナ10羽を発見。ふたの重さに自力ではふたを開けられず、ツイッターに投稿。通りすがりの人の協力を受け、側溝のふたを開けて無事にヒナを救出。ヒナを段ボールに入れ鳴き声を聞かせながら、親カモを近くの池まで誘導しようとしたが、途中でヒナが鳴きやむと親カモは飛んで側溝に戻ってしまった。段ボールの空間を大きく開け、ヒナの姿を見せながら再度誘導し無事に池まで到着。到着すると、親子は父カモと思われるカモの元に戻っていったという。

 ツイッターでは「こんなご時世だからこそ、本当に有り難うございました」「助かって良かったです。貴方にも良いことありますように」「ニュースで目にしました。とても心が和むいいお話でした…」(以上原文ママ)といった声が寄せられた。中川さんによると、カモの家族はその後も池で元気にしているという。

 中川さんは「役に立てたことがうれしかった。特別なことはしていなくて、当たり前のことをやっただけ。カモに対して、こういうことをさせてくれてありがというという気持ち」と話す。「こういう時期で明るいニュースが少ない中でこの話題が届いたのは、ネット上でいいねやリツイートをしてくれたから。ツイッターで注目してくれた方たちにも感謝でいっぱい」とも。

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