磯蔵酒造(笠間市稲田)の「稲里 辛口」を使った「稲里アイス」の販売が6月8日、日本酒アイスクリーム専門店「SAKEICE Asakusa shop」(東京都台東区)で始まった。
アルコール度数約4パーセントの日本酒を混ぜ込んだアイスクリームを提供する「SAKEICE(サケアイス)」。浅草店を運営する「えだまめ」の担当者によると、アイスクリーム製造過程で日本酒をたっぷりと使うことで、アルコールを感じる大人な味わいを実現しているという。
新フレーバーとなる「稲里アイス」は、約半年前から開発を始めたといい、磯蔵酒造の「稲里 辛口」を使い、さっぱりとした味わいと程よい日本酒のアルコール感が特徴のアイスクリームに仕上げた。「えだまめ」担当者は「『稲里 辛口』はキレのある辛すぎない辛口の日本酒。どんなものにも合わせやすく、飲みやすい。新フレーバーは日本酒が苦手な方でも楽しんでいただけるよう、スッキリとして食べやすい味」と話す。
磯蔵酒造は明治元年創業。地元の水と米を使い「酒銘 稲里(いなさと) 辛口」(972円)や「純米 日本晴」(1,080円)、「大吟醸 山田錦」(3,132円)などの製造販売を手掛ける。
磯蔵酒造5代目蔵主の磯貴太さんは「たくさんの人々とのご縁や関わり合いの中、地元の蔵人たちが、伝統手造りによる『技と心』で、米の味と香りのする風味豊かな日本酒を作っている。えだまめさんは『アイス』のプロで、私たちは『酒造り』のプロ。材料として変わらない味を提供していくことが仕事だと、信頼して開発をお任せした」と振り返る。「私たちは味を作って、味を売るのが仕事。米作り、酒造り、アイス作りとそれぞれのプロが、味のためにできることを全力のリレーでつなぐことで、いいものができる」と笑顔を見せる。
「稲里アイス」は500円(税別)。「SAKEICE Asakusa shop」の営業時間は平日のみ12時~17時(当面の間、時間短縮営業)。