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水戸出身女優らが落語ミュージカル「劇的茶屋」、オンライン生配信

(左から)三森千愛(ちあき)さんと川嶋志乃舞(しのぶ)さん

(左から)三森千愛(ちあき)さんと川嶋志乃舞(しのぶ)さん

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 水戸出身の女優・三森千愛(ちあき)さんらが企画する落語ベースのミュージカル「劇的茶屋」が7月4日、オンライン生配信を始める。

「劇的茶屋」メインビジュアル

 三森さんは、水戸市出身の女優。2007(平成19)年から2008(平成20)年まで劇団四季に所属。退団後、2014(平成26)年、2016(平成28)年ミュージカル「ミス・サイゴン」エレン役、2018(平成30)年ミュージカル「メリー・ポピンズ」日本初演ウィニフレッド・バンクス役に抜てきされるなど舞台を中心に活躍している。

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 演出家、俳優、女優でつくる団体「ほとり企画」が企画した。「ミュージカルで日本の娯楽をもっと気軽に」を掲げる同団体は、今年5月、演出家の永野拓也さんが三森さんらに呼び掛け、活動を開始。作詞・脚本・演出は、永野さんが務め、菓子の選定やキャスティング、マネジメントなどを三森さんが担当。音楽監督・歌唱指導は高原紳輔さん、プロデュース・広報を福田響志さんが担当する。

 三森さんによると、新型コロナウイルスの影響で舞台芸術の活動が制限される中、オンラインでの芝居の取り組みはあったが、通常の観劇と同じように一緒に楽しんでもらえる企画がないことから、オンラインの生配信を決めたという。配信に合わせ、事前にオリジナルの懐紙や三森さんが選んだ和菓子を観客に郵送する。観劇しながら菓子を楽しむ「おいしいものを食べながら面白いものを見る『ふたついっぺんに楽しめる』ちょっと欲張りなお茶屋さん」を演出する。同企画について、「何が演劇で何が演劇でないとか、演劇は社会に必要か否かとかでなく、自分たちが培ってきたもので誰かの役に立てないかとみんなで考えて生まれてきた」と話す。

 「劇的茶屋」では今後、名作落語を元にした作品の定期公演を行っていくという。現時点で発表されている演目は「芝浜」「死神」「お見立て」の3作品。配信はビデオ会議システム「Zoom」を使い、週4回ペースで有料生配信する。各日、語り部を含めた3人が着物姿で演技する。7月の出演は、宮島朋宏さん、高橋卓士さん、和田清香さん、加藤潤一さん、飯野めぐみさん、遠山さやかさん、横山敬さん、俵和也さん、川口竜也さん。

 第1弾の「謳(うた)う芝浜」の作曲は、ラジオの出演をきっかけに親交があった笠間市出身の津軽三味線奏者・川嶋志乃舞(しのぶ)さんに依頼した。三森さんは「海外から取り入れたミュージカルではなく、日本オリジナルのミュージカルとして作曲家も違うフィールドの人に携わってもらいたいと考えた時、川嶋さんが浮かんだ」と振り返る。

 川嶋さんは「芝浜」の台本を元に作曲。「二つ返事で快諾した。台本を見て、提案をしながら日々浮かんでくるアイデアを具現化していった」と話す。連日、電話やオンライン会議で打ち合わせを重ね、語り部の一節から、ミュージカル調の会話、デュエット、エピローグまで全4曲を仕上げた。男女のキーに合わせた編曲やオンライン上のタイムラグにも配慮した。

 川嶋さんは「ミュージカル曲は初めてで挑戦だったが、制作のみなさんと一緒にゴールに向かえるよう曲作りを進めた。リハーサルを見て鳥肌が立って、生の舞台でなくても良いものは感動するんだと実感した。とにかく良いものができたと自信を持って薦められる」と目を輝かせる。

 「1作品1時間弱なので、気疲れすることもなく楽しんでいただける。オンラインだからこそできるチャット機能の活用やお菓子を食べるときにみんなで『いただきます』をする、などの構想もある」と三森さん。「場所に関わらずどこからでも見られるのがオンラインの良さ。日によってキャストが変わるので、それぞれの個性や人生観が見ることもできる。お菓子を食べながら、一緒にワクワクする時間を楽しんでいただければ」とも。

 チケットは、2,000円、3,300円、3,800円。茶師の五代目・本多茂兵衛さん協力の下、松竹梅の3ランクで用意する。お茶と和菓子を公演日までに郵送で届ける。公演日程やチケットは「劇的茶屋」ウェブサイトで公開している。