水戸出身のシャンソン歌手・安達由美さんがアコーディオン奏者・桑山哲也さんとコラボしたステージライブを7月26日、水戸のジャズバー「GirlTalk(水戸市白梅、TEL 029-225-0050)」で開催する。
安達さんは水戸市出身。武蔵野音楽大学声楽科卒業後、父で歌手の水戸祐二さんの勧めで、中原葉子さんに師事。フランス語の歌詞のついた歌曲「シャンソン」とイタリア語の歌詞がついた歌曲「カンツォーネ」を学んだ。2019年、活動拠点を水戸に移し、都内のシャンソニエやジャズバーでライブ出演するほか、ソロによる定期ライブ、ディナーライブを開いてきた。
安達さんは「年を重ねるごとにシャンソンの良さを感じている。シャンソンはそれぞれに世界観があり、ドラマ性を感じられるのが魅力。シャンソンと聞くと、とっつきづらい印象もあるかもしれないが、初めて聞いていただく方にシャンソンを楽しんでもらい、良さを知ってもらえたら」と笑顔を見せる。
当日は、日本を代表するボタン・アコーディオン奏者の桑山哲也さんとコラボ初競演する。桑山さんが操るのは、右手側に92個、左手側に120個ボタンの付いたベルギー式配列のクロマチックアコーディオン。桑山さんは、TVやCM、映画など映像作品への参加も多く、妻であり女優の藤田朋子さんと共に、メディアにも多数出演している。
安達さんは「桑山さんのとコラボは知人の紹介で実現した。熱望の末、競演できることになってうれしい」と声を弾ませる。当日は、ボーカルとアコーディオンのみのシンプルなスタイルで、2ステージを披露する。桑山さんのソロ演奏のほか、歌曲15~16曲を披露する予定。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、3カ月間の活動自粛を経て6月13日に久しぶりにステージに立ったという安達さん。「こんな状況の中でも聞いてくださるお客さまに感謝の気持ちでいっぱい。同じ歌を歌っていても景色が違って見えて、ねぎらいの言葉も掛けていただき、こちらが励まされた」と目を細める。「ピアニストやほかの歌い手とも再会を分かち合うことができて人情を感じた」とも。
「これまでと違い、収容人数に制限を行うなど感染対策を講じてステージを開く。来ていただける方に少しでも元気になってほしい。『一遍の短いドラマ』とも呼ばれるシャンソンを楽しんでいただき、来てよかったと感じていただければ」とほほ笑む。
16時開場、17時・18時45分開演(入れ替えなし2ステージ)。チケット料金は4,000円(要別途2オーダー制)。