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ひたちなか大島中吹奏楽部が演奏会 コンクール中止乗り越え「喜び」届ける

ひたちなか市立大島中学校吹奏楽部

ひたちなか市立大島中学校吹奏楽部

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 ひたちなか市立大島中学校(ひたちなか市東大島)吹奏楽部が7月19日、市内で演奏会を開いた。

演奏しながらダンスパフォーマンスを行う「ダンプレ」を披露

 新型コロナウイルスの影響で2月28日から休校となり、同部では毎年5月に開いている定期演奏会や各種イベントへの出演、コンクールなどが中止となった。休校中はテレワークで演奏の動画などを制作。休校明けの6月中旬、3年生が7月末に引退することが決まった。

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 顧問の長沼純平教諭は「予定していたコンクールなどが中止となり、その悲しみや悔しさは言葉では表せない。休校中にも関わらず演奏の録音でアドバイスを求める姿や、ノートで演奏の相談をするなど、少しでも前に進もうとする子どもたちを見ていて、何もしないまま終わらせたくないと思った。何かしらの形で音楽を届ける機会をつくりたかった」と振り返る。

 保護者と学校関係者らの後押しもあり実現した今回の演奏会は、「第34回定期演奏会」と名付け、入場者は保護者と学校関係者に限定。新型コロナウイルス感染対策として、入場者の記名と検温、手指消毒やマスク着用などを義務づけた。演目は、「組曲『ハーリ・ヤーノシュ』」「ディズニーステージ2020」「天空の鐘」、メドレーなど全17曲を披露した。コンクールや演奏会に向け取り組んでいた楽曲のほか、男子生徒によるダンス、生徒が脚本から選曲まで手掛けたミュージカル、演奏しながらダンスパフォーマンスを行う「ダンプレ」も行った。

 同部では、6月の部活自粛緩和後、密室での練習を避け、発声は距離を取り、少人数でのグループや同じ楽器でのパート練習で感染対策を行ってきたという。演奏会は通常、5カ月ほど時間を掛けて準備を行うというが、同部が休校明けに検討や調整を重ねながら与えられた期間は1カ月。1年生は18日間の演奏の中で、2曲を仕上げた。

 部長でトランペット担当の津金凜杏(つがねりん)さん(3年)は「休校中は一人で練習していた。半年ぶりの大きな舞台。お客さんの顔が見え、ホールに響く音がうれしかった」と笑顔を見せる。「大島中の吹奏楽部は先輩たちが守ってきた歴史を受け継ぎながらつくっていく絶対に守りたいもの。引退まで残り1週間だが、最後までクオリティーを保ってやっていきたい」とも。

 副部長でオーボエ担当の池上千晴さん(3年)は「みんなで一つの音楽を作れるのが楽しかった。やっぱり一人で演奏するより、みんなで合わせた方が華やかで良い。残念な思いもあるが、仲間と最後まで最高の音楽を練習していきたい」とほほ笑む。

 サックス担当の清水陽香さん(2年)は「拍手をもらえて、多くのみなさんに音楽が届いたんだとうれしいし、幸せ。先輩とはうれしいことも辛いこともずっと一緒だったので悲しいし不安もあるが、これからさらに良い大島中吹奏楽部をつくっていきたい」と意気込む。

 長沼教諭は「無事にステージに立つことができて良かった。指揮台に上がり子どもたちの顔を見た瞬間、感極まってしまった。コンクールがなくなっても音楽の喜びや音楽の力がなくなることはない。3年生はこれでひと区切りとなるが、新チームでもみんなで音楽をつくるのが楽しいという気持ちを盛り上げていけたら」と話す。

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