芸術家のina takayukiさんの原画展示会「美術研究所パレード01 巡回展」が現在、水戸石川ビル(水戸市石川町)で開かれている。
ina takayuki(イナ タカユキ)さんは、愛知県出身の芸術家。音楽業界との縁が深く、りんご音楽祭、SAKAE SP-RING、加山雄三、Sweet William、ENTH、踊ってばかりの国などのビジュアルやグッズアートワークを発表している。
7月下旬から名古屋市で開催していた同展示会。好評を受け、栃木県宇都宮市と水戸市での開催を決めた。今回は、北関東で初の原画展示となる。
「芸術研究所パレード」は、さまざまな可能性の模索や社会実験などを同企画というプラットホームを通じて、研究していくというもの。
「idol」をサブテーマに据え、肖像をプリンターでプリント。コピーとプリントを何度も繰り返し、その上に落書きをする。「消えゆく偶像の上に落書きし、落書きと消えゆく肖像との関係性の変化やクレシェフ効果などが見られないだろうか」というイナさんの発想から生まれた研究発表として、2カ月に1度のペースで新作を発表。「変化しないが消えゆく物と、変化するが消えない物との特異点は果たして存在するのか」を問うという。
会場では、イナさんがZINEで使った原画や新たにテーマに沿って製作したキャンバス作品の展示、シルクポスターの販売も行う。そのほか、過去に制作したグッズも用意する。24日から27日までは、イナさん本人が在廊し、ビル階段踊り場での壁画制作も行う。
開館時間は17~22時。8月27日まで。