茨城県が9月22日、「令和2年度いばらき地酒ソムリエ」認定試験のエントリー募集を始めた。
茨城の地酒の魅力を広める人材を育てようと今年1月に創設した同制度。初回の認定試験は278人が受験し、全体の約72パーセントとなる199人が合格。「いばらき地酒ソムリエ」認定を受けた。前回の合格者からは「お酒を飲む場で自信を持って地酒について話せるようになった」「話題の一つになった」などの声が寄せられているという。
県産業政策課地域産業振興室の須藤慎一さんは「茨城県の地酒の魅力は、自然豊かな5つの水系と約40と数多くの酒蔵があること」と話す。一方で、「鑑評会では県内の多くの酒蔵が金賞を受賞しているが、まだまだ知られていない」と課題を明かす。
試験日程は、10月24日=つくば国際会議場大会議室(つくば市竹園)、10月28日=ホテルレイクビュー水戸2階(水戸市宮町)。試験時間は15時~16時(受付時間=13時30分~14時30分)。事前に「いばらき地酒ソムリエ認定試験申し込みページ」からの申し込みが必要となる。
受験資格は試験日当日に20歳以上の人。「茨城県産日本酒に関する歴史、文化、地理」「茨城の酒蔵、銘柄の雑学やうんちく」「日本酒の原料、製造方法、品質管理」「日本酒の楽しみ方や選び方(日本酒の分類、料理との相性、ラベルの読み方)」などの出題分野から、4択式マークシート問題40問を出題する。
今回からの試みとして、昨年度の認定者を含む同試験認定者を対象にした「いばらき地酒ソムリエ S級」認定試験も行う。日程などの詳細は順次認定者へ連絡する。
同課の松岡由佳さんは「2回目となる試験。茨城ならではの酒蔵の問題も盛り込んでいる。勉強をきっかけにより深く茨城の地酒や酒蔵を知っていただけたら」と話す。
須藤さんは「茨城の地酒には、日本酒だけでなく梅酒などもある。コロナの影響もあり、厳しいところではあるが、飲食業やホテル・旅館業の方にも積極的に参加いただき、茨城の地酒を広めてもらいたい」と参加を呼び掛ける。
申し込み締め切りは10月15日。定員は各日先着150人。受験無料。