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水戸のリリー文化学園理事長・大久保博之さんの著書 海外版販売へ

(左から)「子どもの能力は9歳までに決まる」日本語版、韓国語版、中国語版

(左から)「子どもの能力は9歳までに決まる」日本語版、韓国語版、中国語版

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 水戸のリリー文化学園理事長で水戸商工会議所会頭などを務める大久保博之さんが出版した「子どもの能力は9歳までに決まる」(サンマーク出版)が現在、日本語版に加えて海外2カ国で販売されている。

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 水戸市出身の大久保さんは大学卒業後、リリー幼稚園設立を機に水戸に戻った。子どもの能力には「臨界期」があることに着目し、五感で触れる体験活動と幼少期の環境づくりに力を注ぐ。2004(平成16)年に全国初の幼小一貫校「リリーベール小学校」を設立し、現在、幼稚園・小学校などを合わせ15施設を展開。40年間で約5万人の教育に携わっている。

 同書は2019(平成31)年4月、育児・教育本として発刊し、9月28日時点で4万5000部を出版している。昨年10月に韓国版、今年9月10日に中国版を刊行。現在、ベトナム版の発刊準備を進めているという。

 リリー文化学園副学園長の園部高生さんは「大久保理事長は、長年の経験と幼児教育の理論から、『環境がその人の能力を大きく左右する』として知育偏重から人間性育成に注力している。課題発見から共有、解決の能力が大切。体験を通して、非認知能力を伸ばすことができる」と説明する。

 「脳の器を大きくすることで、10歳からはその器に『ご飯』をたくさん盛ること(=知識を増やすこと)ができる」とも。同書では、大久保さんの提唱する「脳の器」を大きくするために家庭でできることも紹介する。

 園部さんは「非認知能力を高めることが大人になってからのコミュニケーション能力につながっていく。本書は大久保理事長が世界で見てきた幼児教育や理論を生かし、長年教育現場で実践し培ってきた知見の集大成。保護者の方はもちろん、幼小教育に携わる方にも読んでいただきたい」と話す。

 価格は1,400円(税別)。日本語版は茨城県内の川又書店、ブックエース、丸善、蔦屋書店をはじめ、ネット通販でも販売する。

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