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水戸の洋菓子店「DAiCHAN SWEETS」が移転 「愛されるケーキ、愛される店」目指す

一番人気の「タルトセゾン」

一番人気の「タルトセゾン」

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 水戸の洋菓子店「DAiCHAN SWEETS(ダイチャンスイーツ)」(TEL 029‐251‐2705)が一周館ビル(水戸市見川町)に移転し1カ月がたった。

「笠間の栗のモンブラン」

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 「DAiCHAN SWEETS」社長の堀井大輔さんは水戸市出身。現在44歳の堀井さんは17歳の時、「生まれ育った大好きな水戸で35歳には自分の店を持つ」と目標を設定し、山梨や東京の洋菓子店で修業の後、水戸に戻り卸業を始め、2008(平成20)年に業務拡大のため「大ちゃんスイーツ工房CANON(カノン)」を出店した。

 「17歳の時の人生設計には、45歳で『本当に自分のやりたい店を出す』という続きがあり、『DAiCHAN SWEETS』のオープンで実現できた」と振り返る。「店は、カノンの親しみやすさから、『日常を少し忘れる、少し非日常』をテーマにリブランドした。より洗練されたスイーツをスタイリッシュに提供したいとの考えを形にした」と堀井さん。

 「物事を考える時の基軸は『愛』。愛されるケーキ、愛される店を考え商品開発している。DAiCHANのiは『i=愛』。小文字に注目してもらえたら」とも。

 商品のスイーツには栃木県産の御養卵(ごようらん)を使う。堀井さんによると、臭みが少なくコクがありスポンジがしっとりするという。小麦粉は「菓子用小麦粉の最高峰」(堀井さん)という「宝笠(たからがさ)」を使い、くちどけの良い生地に仕上げるほか、果物は一番良い旬の物を全国各地から取り寄せているという。

 一番人気商品は旬の果物を使った「タルト・セゾン」(490円)。今の時期は、弘前大学の育種プロジェクトで誕生した果肉まで赤いリンゴ「紅の夢」を使い、サクサクのアーモンド生地とカスタードクリームで仕上げる。笠間のクリを使った「笠間の栗のモンブラン」(498円)も秋の人気商品という。

 茨城特産のサツモイモ「べにあずま」を使った焼きスイートポテト「いやどうも」(5個入り=1,000円、10個入り=2,000円)は「JR東日本おみやげグランプリ2020」で審査員特別賞を受けた。「茨城では、納豆以外のおみやげを選ぶのに困る」という客の声に応えようと、「茨城のおみやげになるスイーツ」の開発に注力。さまざまな意味合いで使える茨城弁の「いや、どうも」というインパクトのある商品名で「茨城のおみやげ」を強調する。「生地にホワイトチョコを練りこみ、しっとりとした食感は冷やしても温めても違う風味で楽しめる。客からは『茨城の特長を生かしたおみやげ』と好評を得ている」と堀井さん。「今後もお客さんが喜ぶ『欲しい物』を作っていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は10時~19時30分。木曜定休。

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