茨城町で飲食店などを営む5事業所で組織する「おいしいもの広げ隊」が1月31日、町内産の食材を使った「いばらき町のプレミアム弁当 のぞみ」を販売する。
新型コロナウイルスの感染拡大で休業を余儀なくされ、売り上げ減に悩む現状を打破しようと、和食を中心に展開する「大黒家」、中華料理を手掛ける「魚久」、フランス料理店「ヒラソル」、和菓子店「堀江製菓」、洋菓子店「ブラスリージョゾ」が連携。昨年11月、「いばらき町のプレミアム弁当 のぞみ」(2,000円)として4段弁当(1.5人前)を初めて販売した。1日50食限定の事前予約制とし、3日間で150食を売り上げた。
1月18日から発出となった県独自の緊急事態宣言や、依然続く飲食店の営業時間短縮などもあり、再び同弁当の販売を決めた。1月は24日と31日の2日間販売する。
弁当は、各店舗が順にメイン・おかず・ご飯を担当する。31日のメニューはさば塩焼き、卵焼き、里芋煮、がんも、相良麩(ふ)、湯葉巻き煮、おひたし、明太子(めんたいこ)サラダ(以上、大黒家)、魅惑の黒酢肉団子、マリアージュ焼売(シューマイ)~豚と蟹(かに)~、いばらき根菜あっさり漬け(以上、魚久)、エビピラフ(ヒラソル)、まんじゅう(堀江製菓)、マカロン(ブラスリージョゾ)を予定する。
同団体の中心として活動する「大黒家」の圷雄一さんによると、「のぞみ」には3つ願いを込めているという。丹生込めて育てた野菜や肉を、おいしく食べてもらいたいという「生産者の『のぞみ』」、おいしいものを食べて幸せになりたいという「お客さまの『のぞみ』」、地元生産者の食材で、客が笑顔になる、料理や菓子を作りたいという「私たち(同団体)の『のぞみ』」。
圷さんは「茨城町にはたくさんの農作物があり自然豊かな地域資源がある。私たちはそんな地域資源を守り続け、未来に担う子供たちに伝承していかなければならない」と話す。「今回のグループが立ち上がり、日頃お世話になっている生産者さんや、地域のお客さまに真心込めて、それぞれの料理人や菓子職人が弁当と言う形で思いを一つにしている。茨城町の食材が中心のメニューなので、改めて茨城町の食材を知り、味わっていただけたら」と呼び掛ける。
注文は、各店のファクス、電話、店頭で受け付ける。受け渡しは、「大黒家」「菓笑 堀江製菓」「魚久」「ヒラソル」の4店舗で11時~16時に行う。