笠間のまぜそば専門店「麺飯熊猫(メンハンパンダ)」がオープンして3カ月がたった。
店主の岩間裕紀さんは、コロナ禍で自分のやりたいことは何かと人生を見つめ直し、元いた会社の退職を決意。同店をオープンした。岩間さんは、「コロナ禍でなかったらサラリーマンを続けていたと思う。あらためて自分のやりたいことを考えた」と振り返る。
店名の熊猫(パンダ)には、客がリラックスできる空間のイメージを込める。岩間さんは「パンダはマイペースで見ているだけでほのぼのさせてくれるところが、子どもから大人までみんなに愛されている理由だと思っている。自分もマイペースなので、気合の入ったカッコイイお店というより、いつ来てもどこかほのぼのできるリラックスできる店にしたいと思った」と話す。「一方で、こだわった料理をたくさんの方々にお届けしたいという思いは心の中で燃えている。そんな気持ちで店名とロゴマークを決めた」とも。
メニューの1番人気は「濃厚油そば(淡麗・濃)」(780円)。全てのまぜそばは、動物性油不使用にこだわり、一押しの「特製油そば」(980円)は魚介と野菜のうま味を凝縮させ、仕上げのトリュフオイルで仕上げる。ビールは、ベルギー産や軽井沢産のクラフトビールなど岩間さんが「本当に薦めたい」品のみをそろえるほか、SNSフォロワー限定商品も用意する。
バニラエッセンス、ダークラムで香り豊かに仕上げたという自家製デザート「パンナコッタ」(400円)は、あめ細工を載せ、女性にもお薦めの一品という。「あめ細工は、まずスプーンの背中であめ細工を割り、生地と一緒に食べるとプリンのようでもあり、クレームブリュレの感じもあり、滑らかな生地とあめのパリパリ感が楽しめる」と岩間さん。「チョコ、キャラメル、フランボワーズのソースをお好みでつければ、1個で4回違う味わいが楽しめる」とも。
「今後は、愛され続ける店を目指し、お客さまが郷愁を感じるような、どこか懐かしい雰囲気のお店にしていきたい」と意気込む。
店内には、岩間さんが熱中してきたという映画俳優・女優の写真やギターを飾る。「店のコンセプトは私自身だから、今後も変化し続ける。お客さまが内装を見た際に会話のきっかけになれば」とほほ笑む。
営業時間(通常営業の場合)は、昼の部=11~15時、夜の部=17~22時(日曜のみ夜の部=17~20時)。緊急事態宣言発令中は昼の部(11~15時)のみの営業。夜の部はテークアウト含め休業する。