水戸商工会議所が3月6日、トラベルジャーナリストの奥平正和さんを講師に招き「水戸おもてなしセミナー2021 今こそ見直す日本の良さと異文化交流」を開いた。
水戸商工会議所主催のおもてなし向上事業の一環。水戸の歴史・文化などの知識を問う「水戸歴史文化検定」合格者を対象に「おもてなしセミナー」を行った。同検定に合格し、セミナーを受講後に申請すると「水戸おもてなしマイスター」の認定を受けられる。
当日は、父の死をきっかけに「後悔しない生き方をしよう」と決め、オートバイと自転車で世界111カ国19万キロを走破したトラベルジャーナリストの奥平正和さんが講演を行った。
講演では、海外での体験談や海外を旅することで感じたという日本の良さ、海外で受けたおもてなしのエピソードを中心に、自身の経験から生まれた考え方などを話した。「旅を通して、あらためて日本の文化、言語、治安、歴史、食などの良さを感じた。日本はとても恵まれている国」と奥平さん。
「心のあり方が変わればものの見方や考え方が変わり、その価値観によって体験も変わる。接する人に敬意を払い、感謝の気持ちを持って誠心誠意接することが大切」と話す。
「日本は世界の中でもあこがれられている国。おもてなしの心は、もともと息づいている。謙虚に笑顔で迎え、その国の言葉であいさつするだけでも十分。いつも通り持っている心でおもてなしをすることで、したことはちゃんと返ってくる」とも。
セミナーを受講した水戸市内の中学1年生徒は「その国の言葉を知らなくても、笑顔でポジティブな気持ちを持って接することが大切なのだと感じた。今後、水戸のおもてなしマイスターになったら、奥平先生の話で学んだポジティブな精神で、水戸の歴史や文化、良さを水戸に来てくれた人に伝えていきたい」と笑顔を見せる。
次回の「水戸おもてなしセミナー」開催は5月ころ、「水戸歴史文化検定」実施は12月ころを予定する。