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JR水郡線が全線再開 「みんなの想いを乗せて新たなスタート」

水戸駅ホームで郡山行きの列車を見送るJR社員ら

水戸駅ホームで郡山行きの列車を見送るJR社員ら

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 水戸市と郡山市を結ぶJR水郡線が3月27日、2019年10月の台風19号の影響による被災で運転を見合わせていた水郡線の袋田(茨城県大子町)~常陸大子駅間の運転を再開した。

水戸駅には地元のマスコットキャラクターも駆けつけた

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 水郡線では、台風19号の影響により橋が流出するなどの被害を受け、西金~常陸大子駅間で一時運転を見合わせていた。昨年7月に西金~袋田駅間で運転を再開し、新しい鉄橋が完成したことで3月27日、袋田~常陸大子駅間が運転再開となった。

 全線再開は約1年半ぶりとなる。当日は、水戸駅の水郡線ホームで手旗を用いてラッピング列車への応援・歓迎を行うイベント「フレ!振れ!水郡線」が行われ地元の人や鉄道ファンが訪れた。

 ホームには、JR東日本水戸支社マスコットキャラクター「ムコナくん」、水戸市マスコットキャラクターの「みとちゃん」、茨城ロボッツマスコットキャラクター「ロボスケ」、水戸ホーリーホックマスコットキャラクター「ホーリーくん」も駆けつけ、JR社員が持つ「みんなの想いを乗せて新たなスタート水郡線」と書かれた横断幕や応援フラッグを手に郡山行きの列車を見送った。

 大子駅では、記念式典が行われた。大子駅では、第6久慈川橋りょうの復旧工事記録写真展、「駅前マルシェ meets DAIGO」を開くほか、水郡線で奥久慈軍鶏卵や奥久慈しゃも弁当を乗せての荷物輸送も実施した。

 27日・28日には、水戸駅改札前イベントスペースで「水郡線全線開通記念 水郡線奥久慈マルシェ」を開き、水郡線で輸送した奥久慈軍鶏卵や奥久慈しゃも弁当、大子町の商品を販売する。

 水郡線の全線再開を記念し、上菅谷駅、常陸大宮駅、常陸大子駅、磐城棚倉駅、磐城石川駅、常陸太田駅、袋田駅で駅スタンプを設置する。同社では、鉄道系ユーチューバーの鈴川絢子さんによる動画「すいぐんせん鉄道探検隊」をJR東日本公式YouTubeチャンネルで配信するなど、さまざまな展開を行う。

 応援フラッグを手に水郡線を見送った水戸市内の小学4年の男子児童は「鉄道が好きなので、全線再開を楽しみに待っていた。またつながった水郡線に乗って郡山まで行きたい」と笑顔を見せる。

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