ひたち農園(常陸大宮市)が3月16日、水戸市河和田に「無人卵直売所 たまgo市場」を開いた。
同社は1980(昭和55)年12月に農事組合法人「緒川村養鶏組合」として設立。2012(平成24)年に株式会社に登記変更。養鶏事業、鶏卵販売事業、鶏卵加工品事業、飲食店経営を展開する。
同社が手掛けるブランド卵「奥久慈卵(おくくじらん)」は、本社を置く常陸大宮市の認証特産品。つややかなオレンジ色の卵黄と濃厚なコクが特徴で、同社新規事業部直販課の赤木淳平さんによると、ビタミンEは通常の卵の約7倍、ビタミンDは通常の卵の約5倍、鮮やかなオレンジ色の黄身には、ビタミンBを含むという。
同直売所では、農場から直送する卵を大きさや栄養成分に分け50個入り、40個入り、30個入りなどで販売。新型コロナによって変わる生活様式に合わせ新しい販売形式として、無人で24時間営業の直売所としてオープンした。同園の水戸市での直売所出店は初めて。
商品は、「極上赤玉30個」「お得用白玉40個」「姫卵50個」「奥久慈卵20個」(以上、1,000円)、「卵かけ専用しょう油」(200円)。
購入方法は棚の上から包装された卵を取り、代金を店内に設置された料金箱に投入するというもの。警備会社と連携し、防犯対策も講じる。
オープン以来、反響も大きく1日30人ほどの利用があるという。赤木さんによると、客からは「無人だから安心して買い物ができる」「食べてみたら卵がとても濃くておいしい」「建物や店舗内がとてもきれいでおしゃれ」「今までの直売所のイメージと違う」などの声が寄せられているという。
赤木さんは「24時間年中無休で開いているので、お客さまの生活リズムに合わせて買い物をしていただけるのが魅力。自社農場から直送なので新鮮でおいしい卵をご提供できる」と話す。3月25日にはひたちなか市枝川に2店舗目も開いた。
「今後は日立やつくば・土浦などの出店も計画している。水戸市内やひたちなか市内の別のエリアでも構想がある。おいしくて新鮮な卵をどこでも味わっていただけるように進めていく」と意気込む。